評価において大切なこと(その5)
今回は評価のフィードバックについて書きます。
そもそもフィードバックとは何でしょうか?
そのことについて考えるにあたり、有名な「ジョハリの窓」について紹介しておきます。ジョハリというのは、ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham) という二人の名前からつけられたものです。
バドミントンのペア、タカマツ(高橋・松友)のような感じですね。
ジョセフ&ハリは、誰でも自己の中に
・自分自身が知っている部分と知らない部分
・他人に知られている部分と知られていない部分
があることを指摘し、その組み合わせで自己は4つに分けることができると考えました。
人が成長したり、人間関係を良好に保ったり、仕事をスムースに進めたりするには、「開放の窓」が大きいほどよいと考えられます。
「開放の窓」を大きくするには、Aの線を下に広げながらBの線を右に広げることが必要です。
Aの線を下に広げるには、自己開示が有効です。なるべく隠し事をせず、ありのままの自分をさらけ出すことです。仕事の場面では、報告・連絡・相談を積極的に行うことも有効です。
そして、Bの線を右に広げるには、他者からのフィードバックを素直に受け入れることです。
本人が気づいていないことを伝え、本人の気づきと成長を促す、これがフィードバックの目的なのです。
評価者のフィードバックを行う人には、このことをひぜ知っておくべきだと弊社では考えています。
「評価を伝える」ことが目的ではなく、「気づきと成長を促す」ことが目的であることをご理解いただけましたでしょうか?
評価において大切なこと、
その5は「フィードバックの目的を正しく理解して取り組む」です。
いかがでしたでしょうか?
次回は「フィードバックの具体的な進め方」について書いてみたいと思います。
株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/