体験することで見える世界。
富士通Japanの武野です。
「車いすでもあきらめない世界」をつくるために活動されている一般社団法人WheeLogさん主催のイベント「車いす街歩き~WheeLog!in徳島2023」に参加しました。
私自身、普段徒歩や自転車にて移動している徳島市街が、車いすから自分の目にはどのように映るのか興味があり、イベントに参加しました。
昨年11月に続き、2回目のイベントとして、今回はアスティとくしまを出発し、車いすに乗って街中を巡る「体験型」のイベントです。
参加者同士で4~6名でチームをつくり、各1台の体験用の車いすを利用して、「WheeLog!」スマホ地図アプリを使いって徳島市内を移動します。移動中はそのアプリから、バリアフリー情報を報告・共有しつつ、与えられた「ミッション」をクリアし、目的地を目指しました。
車いす街歩きで見えたバリアフリーとは?
今回のイベントでは、8チームが結成され、私が参加したチームメンバーの構成は、徳島文理大学で現役の学生の方2人と、奥様が車いす利用者のご夫婦、私を含めた5名のチームでした。目的地は、JR徳島駅となり、ミッションとして、「公共交通機関に乗る」指令があったため、まずは徳島文理大学前のバス停まで徒歩で向かい、バスでJR徳島駅を目指すことになりました。
途中バス停では、同じJR徳島駅を目指すFチームと競合しました。ちなみに徳島市営バスは、全てノンステップバスとなっており、1台の車椅子を固定できる設備を備えています。運転手の方や乗り合わせた方々のご配慮にも助けられ、無事JR徳島駅に移動することができました。
その後、JR徳島駅の地下街にて昼食を取り、新町川周辺まで足を延ばし散策を行いました。JR徳島駅周辺は、道路と歩道の繋ぎ目は比較的少なく、スロープや多機能トイレなどの設備も整備されていました。しかし、実際に車いすを操作すると、普段車いすの操作には慣れていない私では、躓くことが多々ありました。また、信号機のない横断歩道で車の切れ目を待っていると、往来する車が止まってくれることが多く、みなさん親切であることを感じました。
車いすユーザーの方々と同じ目線で見て、体験を共有することで、車いすユーザーの方々が普段見ている世界を知るきっかけとなりました。また、事前に情報を知れば、これまで躊躇していた場所にも安心して車いすでも移動できると、ご一緒したご夫婦の感想に共感もできました。
ご一緒したご夫婦が、ひさしぶりに訪れた駅前の風景について、昔はああだったこうだったと話しながら、楽しそうに歩く後ろ姿が、心に残った冬晴れの日曜日でした。