欠陥住宅が生まれる原因と被害に遭わない対策を知っておく
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
せっかくの一生に一度の家づくり。誰もが納得のいく家づくりをしたいと願って、運命の業者選びをします。しかし一部では、その期待を裏切る欠陥住宅に苦しんでいる人もいます。
皆さんも時々、テレビや雑誌などで、欠陥住宅の特集が組まれたものを見聞きしてことがあるかも知れません。 雨漏り、傾き、基礎コンクリートのひび割れなど問題は多種多様です。
欠陥住宅が生まれる原因と被害に遭わない対策を知っておく
信頼して家づくりを任せたハウスメーカーや住宅会社、工務店に建ててもらった家が、もし欠陥住宅だったとしたら。。。考えただけでもゾッとしますよね。
これだけインターネットが普及し、不祥事や問題があれば、瞬く間にSNSで拡散される時代に、なぜ欠陥住宅が無くならないのでしょうか?
実は欠陥住宅が無くならないのにはいくつかの原因があります。そして欠陥住宅を建てるような会社を選ばないためにも、これらの原因を知っていただき、それぞれの対策を実践していただけるよう言語化しておきます。
原因と対策1:現場経費の過剰な削減
商売の原則として、安くつくって高く売れば利益が大きくなります。建築資材が高騰する中、業者は自分たちの利益を大きくするために、コストを最大限抑えようとします。最悪の場合には手抜き工事をするのです。手抜き工事が行われると、当然のことながら欠陥住宅になりやすくなります。
経費がどのくらいかかっているかを、実際に知ることは出来ません。しかし、住宅会社を決めるまでに、検討中の会社の出来るだけ多くの建築途中の現場を見せてもらい、工事に入っている職人さんと会話を交わすことで、他社とどう違うのかが分かってくることもあります。
他社と比べて、価格が極端に安く見積もられているとか、頼みもしないのに大きな額の値引きを言ってくる業者など、疑問に感じたことは、その都度、納得できるまで担当者に確認していくことが大事です。
原因と対策2:下請け・孫請け叩き
大手ハウスメーカーも熾烈な価格競争をしています。少しでも多くの利益を確保するために躍起です。意外に多くの方が知らないのですが、仮に皆さんが大手ハウスメーカーに家を建てることをお願いしたとしても、建てるのは彼らではありません。
下請け工務店、更にそこから仕事をもらう孫請けの大工さんが建築するのです。一般的に大手ハウスメーカーは、固定費、材料費を差し引いた残りの安い金額で、下請けの工務店に仕事を依頼しています。
更に問題なのは、下請けの工務店はまたその下の孫請け業者にお願いするのです。下請けの工務店は自分の利益を確保して、残りで孫請けの大工さんに支払う金額を決めます。この下請け、孫請け工務店の技術力によっては出来上がる家の質が大きく変わってきます。
対策として、検討中の住宅会社の担当者に、どのような流れで工事が発注され、誰が実際に工事を行うのかを確認しておくことです。
そして最も簡単な確認方法は、「この現場の担当大工さんの名前を教えてください。またその大工さんはどんな方ですか」と質問してみましょう。下請け・孫請けでなく、直接発注されている場合には、住宅会社の担当者も大工さんのことをよく知っているはずですから答えてくれるはずです。
原因と対策3:行き過ぎた工期短縮
建築にかかる時間(工期)を短くすればするほど経費は掛かりません。なぜなら人件費が減るからです。施工者はコスト削減の為、少しでも建築にかかる時間(工期)を短縮しようとします。
例えば、建築の際にコンクリートを施工する工程があります。コンクリートを流した後、最低5日間は急激な乾燥を防ぎ、振動などを与えないように静かに保存するという養生期間が必要です。
これも法律で定められています。また、十分な強度が出るまではコンクリートが固まる為に使う型枠や支柱を外してはいけないことになっています。
ところが、これらを守らずに、少しでも工期を短くしようと短期間で型枠を外してしまったり、次の作業を始めるために振動を加えると、基礎にたわみやひび割れができる原因になります。
1日工期が伸びればそれに応じて大工さんの日当が増えます。また建築に必要な重機や設備はレンタルしていますから、その費用を節約するために施工業者は工期を短縮したくて仕方がないのです。
対策として、検討中の住宅会社の担当者に、「御社の標準的な基礎着工から引き渡しまでの工期を教えてください」と聞いてみましょう。木造住宅の場合は、短くてもおよそ3か月~4か月、しっかりとした住宅性能の家だと、着工から鍵を受け取る引渡し日まで、およそ4か月~5か月だと答えるはずですから、極端に短いようだと心配です。
原因と対策4:失敗と隠蔽
家は人がつくります。人がつくると、どうしても間違いや失敗を起こす可能性があります。仕事でミスをしてしまった際、どうするでしょうか?
普通の感覚の方であれば更なる大きな問題に発展しない為に、上司に報告すると思います。建築の際もミスが発生したその時は、管理者や注文者に正直に報告して、適切な対応策を話し合うのが常識です。
しかし、やり直しによる損害や責任追及を恐れて、問題自体を隠そうとすることがあります。その結果、重大な欠陥に結びつくことが多々あるのです。
対策として、検討中の住宅会社の担当者に、「過去の住宅工事の中での、大きな失敗を教えてください」と質問してみましょう。
失敗は失敗と認め、しっかりとした対応をしている住宅会社であれば、たくさんの住宅工事を行う中で、大きな失敗の一つや二つは必ずあるはずですから、その中の事例を話してくれるはずです。
またその質問に対して、すぐに答えが出てくるということは、過去の失敗を情報共有され教訓にし、二度と同じ失敗をしない社風があると言えます。間違っても、「ウチは大きな失敗はないですね」と答えるような会社は、信用してはいけません。
最後に
今回は、欠陥住宅を建てるような会社を選んでしまわないためにも、その原因を知って、それぞれの対策を実践していただけるよう言語化してみました。多くの住宅会社は、家づくりに真剣に向き合い、日々、新しい技術の習得や、少しでもお客さまに喜んでいただけるよう、努力をしている会社がほとんどです。
ごく一部のいい加減な会社や、利益追求に走る会社が、住宅業界全体のイメージを悪くしています。皆さんが、決してそのような会社に騙されてしまわないよう、心から祈っています。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
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