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7月7日(日)「シムシティ」で遊びながら学ぶ

昨日は「『桃鉄』で遊びながら学ぶ」と題して、人気ゲームソフトの「桃太郎電鉄」を一部リメイクして学校の授業で活用されている状況などを取り上げました。

そこでも触れた通りですが、桃鉄では遊びながらいつの間にか各都道府県や主要都市、その位置関係などを覚えることができたり、それぞれの駅に購入可能な物件があり、自然とその地域の特産品を知ることもできるので、地理の授業を反映したコンテンツとしては最適ですね。

机にかじりつくだけが勉強ではないから、遊びの延長線上で気づいたら自然に覚えていた(身についていた)、というのが一番です。

そんな楽しみながら学べるコンテンツとして、桃鉄のほかに学校の授業に取り入れられそうなゲームソフトをあげるとすれば、私の一押しはシムシティです。

シムシティというゲームは自分が市長になり、街を発展させて都市運営をしていくシミュレーションゲームです。

その昔、大前研一さんも著書のなかでシムシティをおススメしていて、たしかご自身では人口16万人の規模になったところで行き詰る、と書かれていたような気がします。

ちなみに、なぜ大前さんがシムシティをおススメしているのかといえば、都市運営の基本構造が学べることと、限られた予算のなかで社会に投資をするのは常にトレードオフがつきまとい、そのなかで意思決定をしていくことが学べるから、といった主旨だったと思います。

限られた予算のなかで、まずは教育に投資をするとの判断をしたとして、仮に都市整備の予算を削ればゴミがあふれて都市公害が発生するかもしれない、といった感じです。

それで都市の環境整備に予算を割けば、その分は医療に割く予算が減ってしまい、それを嫌って市民が他の地域へ転居をしてしまい、人口減少で税収が減ってしまうかもしれない、そんな関係性のなかで物事を考え、意思決定をしていくゲームですね。

時間の速度は自分で早送りすることができますから、自分の意思決定がその都市にどのような結果をもたらすのかは少しゲームをしてみれば、すぐに結果が出ます。

社会の授業で政治や地方自治のことも出てきますが、ゲームを通じて実際の都市運営をやってみれば、そこに関係する諸要素やその難しさも分かるし、そのうえで子どもなりの打開策を考えてみたら、よほど自分事になるはずです。

本日はちょうど都知事選の投票日でしたが、「もし自分が首長(市長)だったら」を体験できるのがシムシティなので、そんなコンテンツも授業にはオススメだろうと思います。

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