10月11日(金):シニアこそ運動習慣を大切に!
昨日は健康保険組合連合会(健保連)が2026年度の医療制度改革に向けて公表した要望のことを取り上げましたが、本日もこれに関連した話を少しばかり。
先の概要は高齢者医療への拠出金が健保財政を圧迫している現状をふまえ、高齢者の窓口負担や高額医療費補助の患者負担を引き上げることが中心になっています。
具体的には以下のような内容が盛り込まれています。
・70〜74歳には所得に関係なく一律3割の窓口負担となる
・それとあわせて前期高齢者の制度開始年齢も現在より5歳引き上げ、70歳からとする
・加えて75歳以上の後期高齢者のうち、80歳未満の負担割合を現在の原則1割から2割に引き上げる
・現役並みの所得のある後期高齢者に3割負担を求める仕組みでは、適用する所得基準を下げて対象者を増やす
・高額療養費制度の見直しで、所得水準の高い人の自己負担を引き上げる
このように高齢者医療の自己負担が現役世代と同じになっていくということは、年齢を重ねた先でも心身ともに元気でいることが前提になってきます。
そのためには、いつまでも健やかにいるための健康習慣が何よりも大事になってきます。
関連したところで健康日本21(第三次)における身体活動・運動分野の取り組みを推進するための「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、世代に応じた3区分(子ども、大人、高齢者)に応じた内容になりました。
具体的には以下のようになっています。
●こども
・中強度以上(3メッツ以上)の身体活動(主に有酸素性身体活動)を1日60分以上行う
・高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を週3日以上行う
・身体を動かす時間の長短にかかわらず、座りっぱなしの時間を減らす。特にスクリーンタイムを減らす
●成人
・歩行またはそれと同等以上(3メッツ以上の強度)の身体活動を1日60分以上
(1日約8,000歩以上=週23メッツ・時以上)
・息が弾み汗をかく程度以上(3メッツ以上の強度)の運動を週60分以上
(=週4メッツ・時以上)
・筋力トレーニングを週2~3日
●高齢者
・歩行またはそれと同等以上(3メッツ以上の強度)の身体活動を1日40分以上
(1日約6,000歩以上=週15メッツ・時以上)
・有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動、柔軟運動など多要素な運動を週3日以上
・筋力トレーニングを週2~3日
このような形で運動の量や強度、頻度がライフステージごとの3区分で明示されることになりました。
ポイントをあげるとすれば、高齢者の運動で有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動、柔軟運動など「多要素な運動」を推奨している点です。
やはり年齢を重ねていくと様々な面で衰えが生じてくるので、より多面的な運動が必要になってきますね。
高齢者のなかでは家の周辺をウォーキングしている方はいるでしょうし、中には家でダンベル体操のようなことをしている方もいるかもしれません。
でも、先にあげたような多要素な運動をバランスよく定期的に実施できている方は稀だと思います。
私たちはスクール制の小型フィットネスクラブを運営する民間企業ですが、短時間での多要素なレッスンを提供しているから、今回の内容の受け皿にはピッタリです。
私たちが提供する45分間のレッスンでは静的・動的なストレッチ(柔軟運動)に始まり、筋力トレーニング、バランストレーニング、ケア(痛みにつながる部分をほぐすなど)と進んでいきます。
45分間のなかに多要素が盛り込まれ、ひとつのパッケージとしてあっという間にそれが完結する形です。
これらを週に2回ほど受講していれば、前述したガイドの要件を十分に満たしていくことが可能になっています。
今回の医療費負担の増加や新たなガイドラインの策定をふまえ、私たちも会員の皆さまに改めてALIVEで提供しているレッスンの意味づけを深めていければ良いなと思っています。
宜しければサポートお願い致します!