白黒つけりゃあいいってものでもない
2024年8月31日(土)朝の6:00になりました。
夕方5時のチャイムが、今日はなんだか胸に響いて。
どうも、高倉大希です。
演技派俳優がいるということは、
演技派ではない俳優がいるということです。
純文学があるということは、
純ではない文学があるということです。
親友がいるということは、
親しくない友人がいるということです。
何かに名前をつけるということは、他のものと切り分けるということです。
その瞬間、あわいにあるグラデーションが消え失せて二項対立が生まれます。
もともとは、繋がっていたはずなのに。
ただ、線を引いてみただけだったはずなのに。
まるではじめから、べつのものだったかのように扱われるようになるわけです。
切り分けるのは簡単ですが、繋ぎ直すのは大変です。
時間割が生まれたことで、
国語と数学がべつのものになりました。
国境を定めたことで、
自国と他国がべつものになりました。
高倉大希と名乗ることで、
自分と他人がべつのものになりました。
べつに、分けることが悪いと言いたいわけではありません。
むしろ分けなければ、わたしたちは考えることができません。
大切なのは、便宜上分けているに過ぎないと強く認識しておくことです。
さもなくば、既存の分類の中でしかものごとを考えられなくなってしまいます。
いまある分け方が最適かどうかなんて、誰にも保証することはできません。
繋ぎ直す術を知らなければ、小さく分けられた世界で暮らすしかありません。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。