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みんなのフツウが僕には難しくてできなくて
2024年11月17日(日)朝の6:00になりました。
我ながら、毎朝よく書いてんなと思います。
どうも、高倉大希です。
松葉杖をついている人が、うらやましい。
とても不謹慎な話ですが、こう思ったことがありました。
その人が抱える苦しみが、目に見えてわかるからです。
正確に言えば、苦しみは当人だけのものなので本当の意味ではわかりません。
ただ見た目に違いがあれば、自ずとまわりの人たちが想像してくれようとします。
苦しみを想像してもらえるというだけでも、幸せなことだよなと思うのです。
【わたしとあなたの間にある壁の名前】、それが私の考える発達障害です。ただ、この「双方モデル」は、この大人の成熟した当事者のみに言える話でしょう。子どもに「あなたはどんな特性か自己認知して、自分に合う環境を選びなさい」というのは無茶が過ぎるというものです。
中学の国語の教科書に、『空中ブランコ乗りのキキ』という物語が載っています。
主人公のキキが、前代未聞の四回宙返りに挑戦するというお話です。
「四回宙返りなんて無理さ。人間にできることじゃないよ」
「人気なんて落ちたって死にやしない。ブランコから落ちたら死ぬんだよ」
まわりの人たちが止めようとするのに対して、キキはこう答えます。
「お客さんに拍手してもらえないくらいなら、私は死んだほうがいい」
人々のどよめきが、潮鳴りのように町中を揺るがして、その古い港町を久しぶりに活気づけました。人々はみんな思わず涙を流しながら、辺りにいる人々と、肩をたたき合いました。でもそのとき、誰も気づかなかったのですが、キキはもうどこにもいなかったのです。
同じものを見ているはずなのに、見えているものは違くて。
同じ場所にいるはずなのに、聞こえている音も違くて。
なにもかも、ぜんぶ違くて。
もしかしたら、ひとつだって同じじゃなくて。
以下の動画で流れる、GOMESSというラッパーのリリックです。
頻繁には観れませんが、定期的に視聴する動画のひとつになっています。
見た目ではわかりづらい分、甘えとして処理されてしまったり。
自意識が先行して、悲劇のヒロインを気取っているように見えてしまったり。
個々が抱える苦しみの表現というものは、難しいよなと思うばかりです。
そういう意味でも、彼のラップが刺さります。
僕とあなたの間にある、その障害は。
僕だけのものじゃない、と思うんだよ。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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