「本のタイトル」と「その本を読む目的」は必ずしも一致しない
2023年1月27日(金)朝の6:00になりました。
『ルックバック』を読んでから藤本タツキ作品が気になっています。
どうも、高倉大希です。
元テレビ東京プロデューサーである佐久間宣行さんの「ずるい仕事術」という本を読みました。
「薄っぺらいビジネス書だったらどうしよう」と思いながら手に取ったのですが、実際はとても充実した内容の本でした。
読んでみると「ずるい仕事術」というタイトルそのものが「ずるい」ということに気がつきます。
それこそ、なんだか薄っぺらそうなタイトルじゃないですか。
どこにでもありそうだし、流行に便乗している感も否めないし。
しかし、「だからこそ手に取る人がいる」ということもまた事実です。
2022年4月に発売されて、現時点で売上は10万部を超えています。
昔からずっと疑問に思っていたことがありました。
それは「本好きの本の選び方」です。
本当に本が好きな人と書店に行くと、不思議なラインナップの本がカゴに入れられていきます。
小説が入ったかと思えば、歴史書が入り
歴史書が入ったかと思えば、詩集が入り。
おそらく彼らは、興味があるからその本を選んでいるわけではありません。
「転職がしたい」と思っているから転職に関する本を読むわけでも、「経済学について詳しくなりたい」から経済学に関する本を読むわけでもないのです。
彼らはきっと、自分の興味の外側にあるあたらしい世界との出会いを求めています。
そう思うようになってから、自身の本の選び方も変わっていきました。
「人の薦めに素直に従ってみる」とか「読んだ本の中に出てきた本を選んでみる」とか。
自分の意思の外側にある判断基準を、意図的に取り入れるようになったのです。
するとおもしろいもので、自分の意思の内側にあったものとの共通点がみつかるようになっていきます。
「扱っていることは全然ちがうのに、言っていることは一緒じゃん!」とか「やっぱりわかりやすい文章は、どんな内容であれ構成は似ているんだな」とか。
すこし離れたところにたくさんの点を打ってしまえば、あとはそれらを起点にして面をつくっていくだけです。