悪口の効用
2024年6月13日(木)朝の6:00になりました。
言われている方が主役であり、言っている方が脇役であるという宿命がある。
どうも、高倉大希です。
悪口が、昔から苦手です。
いい人ぶっているように聞こえますが、本当に他意はありません。
どうして、人はこんなにも悪口を言うのだろう。
ずっと、疑問に思っていました。
そんなときに、1冊の本に出会います。
河合隼雄さんの「大人になることのむずかしさ」という本です。
なるほど、悪口を言うことで自分のことを守っているのか。
他者をバカにすることで、自分はバカじゃないと主張しているのか。
いま考えれば、そりゃそうだよなという話です。
しかし、当時の自分にとっては結構な衝撃でした。
たしかに誰かの悪口は、他者と仲良くなる上でとても便利なアイテムです。
その悪者の被害者として、お互いに肩を組むことができるからです。
他者をバカにすることで、自分はバカじゃないと主張する。
一緒に他者をバカにすることで、自分たちはバカじゃないと認め合う。
そう考えると、悪口を言う人も不安なのだろうなと思います。
ひとりでは不安だからこそ、共通の悪者を仕立てるわけです。
なんだかちょっぴっり、可哀想な話です。
決して、煽っているわけではありません。
悪口を言ってはいけません。
これまでの仮説を前提とするならば、悪口自体を禁止しても仕方がありません。
悪口はあくまでも、氷山の一角です。
海面に表出しているから、目立って見えるというだけです。
悪口の元には、当人の不安があります。
悪口を言いたいのではなく、悪口に頼らざるをえない状況があるのです。
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