【ファイナンシャルプランの作成】2.収支表、バランスシート、キャッシュフロー表の作成
皆さんは損益計算書やバランスシート、キャッシュフロー表という言葉をご存知でしょうか。
会社を経営されたり、株式投資をしたり、経理の仕事をしている方はよくご存じかと思います。
企業経営と同じように個人でも家計の状態を知る必要があります。いわゆる成績表のようなものです。
ここではそれらの成績表を個人に合わせた収支表、バランスシート、キャッシュフロー表をそれぞれ作成します。
●収支表の作成
収支表とは収支の状況を表すものです。イメージしやすいように言えば、毎日の家計簿を月単位にまとめたものです。ただ、家計簿のように細かい項目を記載する必要はありません。
収支表を作成することで、現在かかっているをお金を使用目的ごとに分類でき、なおかつ毎月の収支がどのようになっているかどうかがわかります。
収支表のフォーマットはこちらの日本FP協会のホームページから無料で取得することができますので、ぜひご利用ください。
【準備するもの】
●収入がわかるもの
※手取り額がわかれば良いです。
給与明細、給付金支払通知書、確定申告書など
●支出がわかるもの
通帳、水道光熱費の明細、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済の支払明細、その他領収書など
実際に私が作成した収支表を載せておきますのでご参考に。
●バランスシートの作成
バランスシートは経営の指標としても使用されており、財政状態を表します。
バランスシートには資産、負債、純資産の項目があります。
資産はその名の通り、自分が持っている財産で、現金や車、住宅などが含まれます。
負債は資産を得るためにお金をどのようにして借入調達したかを表すもので、住宅ローン、自動車ローン、奨学金などが含まれます。
純資産は資産から負債を引いたものです。自分の財産から借金を除いたものとなります。
バランスシートのフォーマットはこちらの日本FP協会のホームページから無料で取得することができますので、ぜひご利用ください。
資産や負債の欄に該当項目がない場合はフォーマットの名称を変更してご使用ください。私の場合は資産の「その他の投資商品」を「投資用不動産」へ変更しています。
【準備するもの】
●資産がわかるもの
通帳、株式・投資信託・債券の残高の明細(アプリ等)など
●負債がわかるもの
ローン返済予定明細表など
実際に私が作成したバランスシートを載せておきますのでご参考に。
●キャッシュフロー表の作成
ここまでで、ライフイベント表、収支表、バランスシートが揃いました。この3つのデータを使って作る集大成がキャッシュフロー表です。
キャッシュフロー表は現在から将来のお金の流れをシュミレーションできる素晴らしいツールです。このツールを使ってお客さんの将来設計を作り上げることが、ファイナンシャルプランナーの最大の仕事であり、腕の見せ所です。とは言っても皆さんは素人なので、今回は無料ツールを使って作成してみましょう。
今回は「Financial Teacher System」という無料ソフトを使用します。アプリをダウンロードすることなくWEBブラウザ上で作成できる手軽さや、シュミレーションの精度が高いことで定評があるソフトです。エクセルを使用できない方でも簡単にキャッシュフロー表を作成することができます。
使用方法は赤坂ファイナンシャル株式会社さんが提供するライフプランを無料ソフトでプロ並にシミュレーションする5つの手順【初心者向け】をご覧ください。
私も作成してみましたが、キャッシュフロー表の「年末の現預金の額」がマイナスになる期間が発生してしまったのでライフイベント表を修正しました。
具体的にはフィッシングボートの購入を56歳→60歳へ後ろ倒しにしました。
このようにライフイベント表だけでは、いつお金が枯渇するかということがわかりません。必ずキャッシュフロー表を作成してシュミレーションしてみましょう。
そして「年末の現預金の額」がマイナスになるようなら、ライフイベント表に修正を加えるようにしてください。
なお、私の作成したキャッシュフロー表の条件は「日常生活費の変動率」を1%にしています。理由は今後の日本においてインフレが進行すると考えているからです。
【準備するもの】
ライフイベント表、収支表、バランスシート
実際に私が作成したキャッシュフロー表を載せておきますのでご参考に。
いかがでしたでしょうか。
実際にかかるお金をシュミレーションしてみて、夢を打ち砕かれた方もいらっしゃるかもしれません。
やはり、人生はそんなに甘くはありませんね。
大丈夫。まだ諦めないでください。これからあなたの夢に向けてファイナンシャルプランを立てていきます。
それでは次回のnoteをお楽しみに。