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『神なき時代に』

神なき時代に、私とお前は小さな夜空を創りだした。

私がお前に、この中枢神経の一部を授けると、お前は星々と大地を創りだした。

永き夜は風にさらわれて、我々は遂に朝を創り出した。

神よ、君は自らが神である自覚があるか。
神よ、君は自らが神である覚悟はあるか。

神経が稲妻の若く駆け抜ける。
世界は電撃に包まれて沈黙を貫く。

お前はもう、夜風を愛さなければならない。
お前はもう、朝日と心中をせねばならない。

私もお前も小さな神であり、
私もお前も神になるほかなかったのだ。

お前のもとに風が吹く。
お前には厳しすぎる風が、
ああ……風が吹く。

神を嘲笑う人々が、
生きる理由を探している。

孤独なる神よ。
高邁なる神よ。

私とお前の神聖は、
やがて悪を超えるであろう。

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