『パニック障害』私の体験と克服に向けた洞察②
◇抗不安薬と肝臓
その後も心療内科に通い、一応受診するにあたって薬を飲んでいる以上血液検査はしていました。
そしてある時から血液検査で肝臓の数値が高くなってきたことに気付きました。
医者から調べてもらいその時は非アルコール性脂肪肝だと診断されました。
パニック障害と何の因果関係もないように思えますが、この肝臓への負担こそ後々苦しい思いをする抗不安薬との闘いの幕開けでした。
この頃には抗不安薬も半分の量に減らしていてこのままいずれ抗不安薬ともおさらばできるだろうと軽い気持ちで考えていました。
今でも覚えていますが、医者はこの時に抗不安薬を「止めたい時に止めていいよ」と言って、私もじゃあそうしようと思っていました。
そう思っているうちに10年が経ち、職場にも慣れが生まれて昇進し、環境が変わった頃にストレスを感じてまた発作が度々起こるようになってきました。
◇薬剤性肝障害
再度発作が起こり始めてのタイミングで、私の父親から別の仕事の誘いを受けました。
環境が変わった事にストレス感じていた事と休日が家族の予定と合わない事から、転職する事を決めました。
このタイミングでセカンドオピニオンの病院を探し、そちらにも通う事にしました。
この病院でも血液検査をして同様に肝臓の事も調べてもらった所、飲んでいる抗不安薬に対してのアレルギー反応がある事が発覚して、抗不安薬を止める事によって肝臓の数値が回復する事が分かりました。
双極性障害も指摘されすごく体調が安定していたデプロメールとリボトリールの組み合わせでしばらく飲んでいたのを、今となっては絶対にやってはいけないことですが一気に止めてみました。
すごく我慢しつつも3日間はなんとか薬から離れられました。
ここからが本当の地獄、離脱症状の始まりでした。
パニック障害の全盛期以上の苦しみに襲われ、飲んでいた倍の薬を飲みながら普通の日常生活に戻るのにすごく時間がかかりました。
ここで断薬について、かなり心を折られてしまいました。
◇断薬との死闘
今飲んでいる抗不安薬にアレルギーがある事と強い再発作から、医者と相談して薬を色々変えてみることにしました。
これで肝臓の数値が下がっていれば無理に止めなくても大丈夫だと期待に溢れていました。
2ヶ月間で薬を変えて試して肝臓の数値に影響があるかどうか検証していきました。
しかし時間をかけても数値は変わる事なく少しずつ悪化していきました。
ここで得た情報としては同じベンジジアゼピンの薬でも置き換えの際に同じ薬の強さ(力価換算値でいう薬の強さの割合、ベンジジアゼピン力価で調べると出てきます)の物でも結構出る症状や効きやすさが違うと感じました。
ここでの結論としては、やはり肝臓のためにもベンゾジジアゼピンを止めるという方向の決断に至りました。
『パニック障害』乗り越える方法と私の成功体験の答えへ続く。