憂愁のための鏡の短歌
彼岸花 少年悲恋に涙する 拙い小噺誘え、狐
涙から涙を呼んだ秋麗 少年悲話のための竜胆
観覧車 鏡の空の少年と回る灯火 夕波の街と
壊された星の腕輪に接吻を少年明るく死へと誘う
思索的少年殲滅ナイフ持つ そんな言葉は知らなかった、と
衒学の少年惑った蔵書印 世界を壊す呪文を朗誦
倫理的少年籠城クーデター 致死量超えた声の行く先
星に懸け、少年燐火 見下ろしたこの孤独さえも海と果て
秋風に恋の紅葉のブランコに今日も君は来なかったんだ
星合いの恋の命と賭ける星 ミルクウェイに行き交う小舟
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