【アイディア#27】学校で赤や緑の羽をもらったら…?
ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「寄付にチャレンジ」です。
先日、小学校一年生の娘が緑の羽を持って帰ってきました。「今日ね、緑色の羽、持って帰ってきたんだよ。先生が『お金を持って行っても良いよ』というお家の人は明日持ってきてくださいって」と、羽を見せながら教えてくれました。
■ アイディア① 何に使われるか、きちんと説明する
「その羽の説明、先生からはあったの?」
「ううん、それだけだったよ。」
どうやら、寄付の話も、緑の羽募金が何に使われるかも教室では話されなかった様子。そこで、私も確かではなかったのでその場で調べ、娘に説明をしました。解説を聞いた娘は、「寄付する!ママも一緒にしよう!妹ちゃんもだよ!」と答えてくれました。
幼いから分からないだろう、ではなくて噛み砕いて説明してみる。一回では伝わらないですが、何度も試してみること。以前は下記の記事の通り、自分のお金が大事で寄付に興味がなかった娘が、だんだんと変わってきた実感を得られました。
■ アイディア② 兄弟姉妹や友達に説明させてみる
4歳の妹にも寄付してほしい、と言う娘。じゃあ説得しなきゃね、と誘導し、自分の言葉で寄付について妹に説明してもらいました。7歳の説明はこんな感じです。
姉:「もし、妹ちゃんのお家が台風とか、水で流されちゃったり、地震で壊れちゃったりしたらどうする?」
妹:「おかねで、もっかい おうちをかう! もってるおかねで。」
姉:「持ってるお金じゃ足りないよ」
妹:「だったらー。ひとにおかねもらう」
姉:「その時に、『やだ、あげない!』って言われたら?」
妹:「うーーん、うーーーん。うーーーーーん・・・」
姉:「嫌でしょ? 悲しいでしょ?」
妹:「かなしーーーい・・・・くなーい・・・」
姉:「悲しいよ。」
妹:「ほんとは、はんたいのコトいってた」
姉:「じゃあ、1円だけでもあげればいいじゃん。どうする?」
妹:「んー、ほしい」
姉:「なにを?」
妹:「とり(の羽)」
いかがでしょうか。頭で理解していても自分の言葉で伝えたり、説得するのはまた別の難しさがあるはずです。結局、妹は大切な全財産の1円玉を鬼滅の刃のぬいぐるみを買うために貯めたいとのこと。説得はうまくいきませんでしたが、姉妹で寄付を考える良いきっかけになったかな、と思います。
■ アイディア③ Fun(d) runにチャレンジ!
こちらのお話を伺っていつか試してみたい! と思っていたFun(d) run。
夜に緑の羽募金の話を聞き、翌朝には集金でしたので、さすがに夜中の外を走らせることはできません。そこで考えたのが娘が練習していたけん玉です。
「ママは200円寄付しようと思う。でも、長女ちゃんがけん玉で5回中1回でも成功したら、寄付を500円にするね」
そう言うと、とても真剣な表情になった娘。まだまだ成功確率は低いのですが、気合の効果からか今までの最高3回も成功! 結果、特別に娘のお小遣いと合わせて600円の寄付をすることにしました。
今回は時間がなかったので、けん玉でした。時間があれば、マラソンやなわとび、勉強など色々なものにチャレンジし、おじいちゃんおばあちゃんも巻き込んだ寄付チャレンジができると良いなと思います。
試したいアイディアは一つでもあったでしょうか。学校で赤い羽や緑の羽をもらってきたら、ぜひどれか試してみてください! 子どものときから寄付を生活の中に取り入れると、社会課題への高い関心や解決方法を考えられる、そんな力が育まれるはず、と考えています。
そして、お読みいただいた中に学校関係者の方がいらっしゃれば、募金を学校で集めるときは、寄付とは? 何に使われる? 家族にどう相談したら良い? という点をぜひ子どもたちに伝えてほしいです。道徳や生活、社会などの教科における生きた勉強になるはずです。
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フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。
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