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【感想と推薦】『社会の変え方』
先日の、兵庫県知事選前後の酷い状況(認識されているだけでも死人が3人🥶、そして数々の醜聞)とは別に、弁護士で元明石市長の泉房穂氏のような人も、兵庫県の政治家には居ます。テレビ等でも有名ですね。
この方の書籍を読んでも、斎藤元彦知事をベストの県庁のリーダーと認める人が何人居るのか😅?そう思ったので、なんだか、いわゆる推し活みたいですが、書いてみることにしました。
この書籍は、先日お亡くなりになった森永卓郎氏も絶賛とのこと。
いや、もちろん、市政と県政とでは、規模感が違うという話もあるかもしれませんね。でも、もともと官僚だった斎藤氏も、ホントに適格がある人なのかどうか…。庶民生活の実際と遊離した空中戦をする人なのではないか?😅
それよりは、一番身近な自治体単位である市町村レベルで、現実に改革を断行できた実績のある議員で、庶民派の弁護士でもある著者のほうが、よほど適格者じゃないかと僕には思えてなりません。
…ご本人にその気がない(ように見える)のが残念無念ですが…。
以下は推したい力点です。
明石市の5つの無償化実績
在任時に、こういった実績を残しておられます。
18歳まで医療費無料
第2子以降の保育料無料
中学校の給食費無料
公共施設の遊び場無料
おむつ定期便(0歳児見守り期間)無料
全国初の「寄り添い施策」
養育費の立替払い
こども食堂をすべての小学校区で開催
戸籍のない子供の支援
優生保護法被害者支援
犯罪被害者支援・更生支援
在任時、なぜか他自治体で成されないこれらの施策を実現した結果は?
10年連続人口増 ➡人口増加率、全国の中核市第1位とのこと👍
地価7年連続上昇
税収8年連続増
市の基金51億円増
市民満足度91.2%
もちろん、「明石市が、神戸や大阪の近隣だから、人が流入しやすかったんだろ」といった(誤解に基づく)批判についても、一つ一つ反論されています。
例えば、彼の就任時、明石市には著名なシャッター通りがあって、閑古鳥化していたそうなのです。人は去っていく一方であったと。
でも、「未来に投資しない日本はおかしい」と思うに相応しい幼少期を経ているので(冒頭に生い立ちの記載あり)、起点を経済一辺倒からずらしたと。
計画を物語る起点を子供にしたんだというのです。
市の政策を、まずは子供を育てるのに最適化することで、その背後に居る若い夫婦が定住してくれて、働き手が増えるので経済も活性化するという流れを創り出したのだということなのだそうです。
「まずは」というところを強調したのは、「老人とか、障害者とか、他に手を差し伸べるべき人を見捨てるのか」という的外れな、客体の絞り込み批判があったそうなので、いや並列で取り組むんですよと。しかし、まずは、子供が起点なんですと。
ただの美辞麗句として、左受けのいいようなことを述べているのではないと。そこからちゃんとサイクルが回っていった、というのが凄いじゃないですか?
本来なら、「地元を愛する」とか保守派を自認する連中こそ、真っ先にやらなきゃいけないことを代弁しただけかもしれません。
地元の愛し方って、経済発展だけなんでしょうかね。
僕にはそう思えないのですが。
まずは、子供を育てやすい市に変えることで若い両親が定住してくれて(他の自治体から若い彼らを奪っている面は否めませんが)、その人たちが色んなビジネスを興したりもする可能性がある。
その複数の導線を僕が明示できるわけじゃないですが😅、導火線になったようなんですよね。
既存の老朽した、継承者もない地元企業にだけ補助金や助成金で投資するタイプの政治が「徹頭徹尾悪い」…というのじゃないのですが。
現に明石市はこの手法で活性化しました、それだけです。
いわゆる、論より証拠というやつです。
たぶん、真似ている自治体も、多数現れたかもしれません。
あなたはどう思われますか?
ぜひ、(中古でも何でも良いのでとにかく)本書を手に取って読んでみて下さい。
拙い推薦文ですが、以上です。
🔵過去作はこちらです
ついでに読んでいただけたら泣いて喜びます。