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親になることって、子どもに何か起こったら冷静ではいられないことかも知れない
こんにちは、candy@です。
あなたはNHKの『ドキュメント72時間』という番組を観たことがありますか?
毎回一つの現場にカメラを据えて、そこで起きる様々な人間模様を『72時間』に渡って映し出す番組です。
夫と私はこの『72時間』という番組が好きでよく観ます。
以前、『72時間』を観た感想を記事にしたことがあります。
そして、先日夫と一緒に観た『ドキュメント72時間』が
『どろんこパーク、雨を走る子どもたち』でした。
舞台は川崎市にある、市の施設。
『川崎市子ども夢パーク』と呼ばれている。
屋外には泥遊びやウォータースライダーなどを楽しめる「プレイパーク」と呼ばれる遊び場があり、誰でも無料で利用できる。
本当に広々とした開放的な場所で自然と一体になれる感覚を肌で感じれる所だ。
NPOが運営を任されていて、大人のスタッフのサポートのもと、基本は子どもたちが自由にやりたいことをできるようにと子どもの意思が尊重されている空間。
屋内ではパソコンも使用できたり、勉強を教えてもらえたり、楽器の演奏や歌を歌ったり、ダンスをすることもできる。
放課後に遊びに来る子供たちもいるが
なかには、いじめや不登校などで学校に居場所がない子どもたちの姿も見られた。
一人で黙々と木工細工をする子どもや絵を描く子
年上の子どもが年下の子どもの面倒を見て一緒に遊んだり
子どもたちの年齢もさまざまだ。
大人たちも必要以上に口や手を出さない。
でも、ちゃんと子どもの声に耳を傾けて話を聞いている。
そして大人も命令ではなくて子どもと一緒になって遊んだり考えてくれる。
雨の中、裸足でびしょ濡れになりながら無心で遊ぶ子どもたち・・・
現代の子供たちにはあまり見られない光景に私は目が釘付けになった。
なぜなら子供たちが子供らしくとても生き生きとしていたからだ。
もちろん子供たちのことだから、喧嘩や意見の違いもある
でもそれでいいのだ。
大人が介入することはなく、子供たちで解決方法を見つけていく。
本来、子どもはとてもたくましくて野性的なのかも知れない・・・
ここでは誰かと比べられることもなく
誰もが尊重されていて、子供たちは安心していられる、そんな場所だった。
ある不登校になったお子さんのお母さんの言葉に私はかつての自分と重ねてしまって涙がこぼれた。
自分の子供が不登校になったとき、私は自分がこんなに動揺するとは思わなかった。子供以上に私が不安定になって、どうしたらいいのか八方塞がりの精神状態になった・・・とそのお母さんは子供が不登校になった時の辛かった気持ちを吐露してくれた。
私も実は長女が中学生の時に不登校になった経験がある。
長女が『学校に行きたくない』と言い出して、朝起きれなくなった時、私は
「みんなが学校に行けるのになぜ私の娘は行けないのだろう?」
「私はどうすればいいのだろう?」
「このままだと娘はどうなってしまうのだろう?」
「なぜ・・・」
「どうしよう・・・」
「どうしたらいいの・・・」と私は狼狽えてばかりだったから。
その頃の記憶がよみがえってきて、気がつくと私の目からは涙がこぼれていた。
その不登校になったお子さんは『どろんこパーク』へ来るようになってからやっと安心できる自分の居場所ができて以前よりも明るくなったらしい。
今も毎日は登校していないけれども、子どもの明るい表情を見ていると
お母さんも精神的に落ち着いたと話してくれた。
親になるって、子どものために強くもなれるし脆くもなる
そして愚かにもなる。
あとで考えてみると、もっと冷静になっていれば解決できたことでも、その渦中ではやっぱり親は(私は)冷静にはなれない。
そんな子供も親も行き詰まった時に
私はこの『どろんこパーク』のような子供も大人も安心できる場所がもっとたくさんあれば良いのにと願ってしまった。
あの頃の悩んでいた自分と同じ親御さんたちのためにも・・・
長女はあることがきっかけで学校に行くようになりました。
ただ、私は今でも長女が学校に行けなくなった時のことを思い出すたびに 『もっと長女のために何か出来たのでは?』と思ってしまいます。
今回の『72時間』を観た後にも、私は夫に私の涙の理由を話しましたが、夫は『その時にベストなこと(ベストだと思ったこと)をやれたんだから』と言ってくれました。
私は、そう思うことで前を向いていくことしかできませんが、それでいいのかなと夫の優しい言葉を受け入れようと思います。
長女も29歳になりました。
いろいろあったけれども、乗り越えて頑張ってくれたと彼女を誇りに思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
久しぶりの記事ですが、いつものように書いてすぐに投稿してしまうので、まとまりがないかも知れませんね💦
それでも、あえて今の気持ちをそのまま投稿させていただきます。
いつもスキやコメントをくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
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