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夜雨の名画座

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鑑賞した映画の記録。旧作多め。
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2024年7月の記事一覧

映画『ホワイト・クリスマス』(1954)

こんばんわ、日曜のゆうべは映画のご案内です。 きのう隅田川花火大会が行われました。これから東京も夏本番を迎えることでしょう。にもかかわらず、今宵の映画は『ホワイト・クリスマス』(原題:White Christmas)。 タイトル通りクリスマス・シーズンの映画です。真夏に真冬を語るのも乙かもしれませんね。『ホワイト・クリスマス』は、1954年の愉快なミュージカル映画。カラー作品。 監督は『カサブランカ』のマイケル・カーティス。 主演はビング・クロスビーとダニー・ケイ。 劇中

映画『シカゴ』(2002)

こんばんわ、唐崎夜雨です。 日曜の夕べは映画のご紹介。 今宵ご紹介する映画は『シカゴ(原題:Chicago)』(2002)です。 殺人事件の法廷がエンタテイメントなミュージカルになる。謹厳実直な人が見たら卒倒するかもしれません。 映画『シカゴ』は、伝説的な振付師ボブ・フォッシー演出・振付による同名ミュージカル舞台の映画化です。映画の監督をつとめたロブ・マーシャルも振付師で映画での振付も担当しています。彼はボブ・フォッシーを尊敬しているとか。 あらすじ 1,920年代のシ

映画『古都』(1980)山口百恵引退記念映画

ようこそ おいでやす 唐崎夜雨です。 先だって京都へまいりましたので 京都が舞台の映画をごあんない。 山口百恵の 引退記念映画『古都』(1980)。 原作は 川端康成 監督は 市川崑。 映画『古都』は 主演の山口百恵が双子姉妹の二役を演じているのが 見どころ のひとつです。 赤ん坊のときに呉服商の家のまえに捨てられた姉の千重子。北山杉の里で暮らす妹の苗子。 祇園祭の宵山で 祇園さんに導かれるように二人は出会う。 自分が捨て子だと知ってはいた千重子。とつぜん現れた双子の

映画『麗しのサブリナ』(1954)

“ 幸福な恋ならスフレが焦げる 恋に破れてるとスイッチを忘れる” A woman happily in love, she burns the soufflé. A woman unhappily in love, she forgets to turn on the oven. こんばんわ、唐崎夜雨です。 『ローマの休日』で一躍スターとなったオードリー・ヘプバーンが次に主演した作品が『麗しのサブリナ』(原題:Sabrina)です。 大富豪の運転手の娘サブリナがパリへ行

映画『薔薇の名前』(1986)

こんばんわ、唐崎夜雨です。 今夜ご紹介する映画は、ジャン・ジャック・アノー監督の『薔薇の名前(英題:The Name of The Rose)』です。 中世の修道院を舞台にしたミステリーで、原作はベストセラーとなったウンベルト・エーコの同名小説。 悪魔がいるような闇が舞台となるミステリーで、「本」が重要なキーワードとなっており好奇心がくすぐられる映画です。 『薔薇の名前』はミステリーですので、ネタバレは控えます。 あらすじ 中世、北イタリアの山岳地帯にある修道院で起こ