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【note】子育てで掴んだ部下を育てる5つのポイント

子育てと部下の育成って、一見まったく別物のように思えませんか?

しかし、実際に育休を取って子供たちにじっくり向き合う時間を過ごす中で、部下への接し方にも応用できる学びがたくさんあると気づきました。

今回は、部下の成長を支え、失敗から学び、彼らの自主性を伸ばすために、育休中に得た気づきや心理的な背景も含めた工夫を、皆さんと共有したいと思います。

本題に入る前に、お知らせです。

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◾️子育てで掴んだ部下を育てる5つのポイント


①「急かさず見守る大切さ」 ~相手のペースを尊重して待つこと~

子供の成長は、親がどんなに急いでも急がせることのできないプロセスです。

たとえば、赤ちゃんが寝返りをうったり、一人で立てるようになったりするには、ただ見守り、待つしかありません。

子供が成長するためにはそれぞれのペースがあり、それに寄り添う経験から「部下も急かさず、彼らのペースを大切にする」ことが大事だと感じるようになりました。

人は自分で努力して成し遂げたことに対して「自分にもできる」という自己効力感を持つものです。

この感覚が根付くと、困難に直面しても「挑戦してみよう」という意欲が生まれ、失敗や困難を克服する力になります。

しかし、急かされることで焦りを感じると、達成感も薄れ、自分の力を信じる気持ちも失いがちです。

部下が成長を感じ、自分に自信を持つためには、そのプロセスをゆったり見守ることが必要不可欠だと気づきました。

具体例:新人社員の成長を見守る

以前、新人の資料作成に苦戦している様子を見て、つい「ここはこうすればいいんだよ!」と手を出したくなる場面がありました。

しかし、「彼が自分の力でどこまでできるかを試してほしい」と考え、ぐっとこらえて「まずは自分でやってみようか」と伝えました。

最初は不安そうだった彼も、数日後には自分の力で資料を仕上げ、その達成感から大きな自信を得ていました。

この成功体験が、後々の仕事への意欲にもつながり、彼の成長を促す大切な一歩になりました。

こうして「見守る」ことの重要性を改めて実感しました。

部下が自分で考え、成長のプロセスを体験することで、自己効力感が育ち、次の挑戦にもつながるのです。

②「小さな成功体験を積み重ねる」 ~少しずつ自信を育てる~


子供は初めて寝返りができたり、一人で立てるようになったりと、小さな成功体験を積み重ねることで「もっとやってみたい!」という意欲を持つようになります。

部下育成にも、この「小さな成功体験」の積み重ねが、次への挑戦意欲を引き出すために重要だと学びました。

これは、達成感の積み重ねが自己肯定感を高めていく過程です。

自己肯定感が育つと、失敗に対しても柔軟に受け入れられるようになり、新しい挑戦への耐性が強まります。

さらに、失敗しても「自分ならなんとかできる」という思いが意欲を維持する力となります。

このため、部下が「小さな成功体験」を積む機会を意識的に増やすことが、長期的な成長を支える上で非常に効果的だと感じました。

具体例:シンプルなタスクから始める成功体験

ある時、新しい業務に取り組み始めた部下に対して、いきなり大きなプロジェクトを任せるのは負担になるかもしれないと考え、まずは小さなタスク、例えば会議の議事録作成からお願いしました。

このシンプルな作業をしっかりやり遂げたことで、「自分もできるんだ」という達成感が生まれ、次のタスクにも積極的に取り組む姿勢が見られるようになりました。

その後も段階的に難易度を上げていくことで、少しずつ仕事に自信を持ち、意欲的に成長していったのです。

こうして小さな成功を積み重ねることで、部下が自信を持って新しい課題に取り組む姿を見るのはとてもやりがいがあります。

大きな成果に目を向けるだけでなく、日々の小さな進歩も見逃さずに評価することが、部下の成長を支える鍵であると感じました。

③「ミスを責めず、一緒に考える」 ~失敗も成長のチャンス~


子供は、毎日のように食べ物をこぼしたり、転んだりしますが、そんな時、叱ることよりも「大丈夫だよ」と励ましながら、次はどうすればうまくできるかを共に考えます。

こうした経験から、部下がミスをした際も単に指摘するだけでなく、一緒に次の方法を考えることが重要だと感じるようになりました。

これにより、失敗を恐れずに成長してもらうことが可能になるのです。

ここで鍵となるのが「成長マインドセット」です。

人は「失敗は成長の一部である」と捉えると、失敗や困難に直面しても、「学びの機会」として捉えられるようになります。

部下に対しても、ミスに対して責めるのではなく、どう改善できるかを一緒に考える姿勢を見せることで、自然と失敗を恐れず挑戦する意欲を持ってくれるようになりました。

具体例:失敗を共に乗り越える

あるプロジェクト進行中に、部下がクライアント向けの資料で大きなミスをしてしまいました。

その時、彼を責めるのではなく、「どこで間違えたのか、次はどうすればいいか」を一緒に考えることにしました。

彼は落ち込んでいましたが、自分で再発防止策を考え、慎重に業務を進めるようになりました。

この経験を通じて、「失敗から何を学ぶか」を共に考える姿勢が大切だと感じました。

ミスは成長の一部として受け入れ、そこから学べるようにサポートすることで、部下が次に自信を持って挑戦できるような、前向きな環境を作り出すことができました。

④「必要なときにだけ指示を出す」 ~自分で考える時間を与える~


子供が「自分でやりたい!」と頑張っているとき、親はすぐに口を出さずに見守りますよね。

部下に対しても同じで、考える力を養うためには、すべてを指示するのではなく、自分で考える時間を与えることが大切です。

このプロセスを通じて、部下は「やってみたい」「解決してみたい」という気持ちを抱き、内なる意欲を引き出すことができます。

こうした自主性を育てるためには、内発的動機が重要です。

外部から指示されるよりも、自分で考え、見つけた答えに自信を持つことで、その経験が次の挑戦への原動力となります。

このため、自分で試行錯誤する時間を尊重し、サポートを最小限にすることが効果的だと感じました。

具体例:考える力を養うサポート

ある部下が報告書作成で何度も「どうすればいいか」と聞きに来たことがありました。

つい指示を出したくなりましたが、ここはぐっとこらえ、「少し時間を取って自分で考えてみようか」と伝えました。

最初は不安そうでしたが、時間をかけるうちに自分なりの答えを見つけ、しっかりとした報告書を作成できました。

すべてを指示するのではなく、考える時間を与えることで、部下の自主性が育ちます。

自分で見つけ出した答えには確固たる自信が生まれ、次の挑戦への原動力として大いに役立つのです。

⑤「愛情を持って接する」 ~信頼関係を築くための土台~

子育てで何よりも大事なのは、愛情を持って接すること。

どんなに小さなことでも気にかけて「見守っているよ」と伝えることで、子供も安心して成長していきます。

部下に対しても、心からの感謝や信頼を伝え、愛情を持って接することで、良い関係が築かれると感じました。

愛情や信頼のある関係が深まると、相手もそれに応えたいという気持ちを持つようになります。

部下も「自分のことを信頼してくれている」と感じることで、責任感やモチベーションが高まるのです。

また、信頼があると、指導やフィードバックも素直に受け入れやすくなり、成長につながります。

具体例:感謝と信頼を部下に伝える

あるプロジェクトが終了した際、忙しい中で頑張ってくれた部下に「本当にありがとう。君のおかげでスムーズに進んだよ」と心から感謝を伝えました。

彼は少し驚いたような顔をしていましたが、その後さらに意欲的に仕事に取り組む姿勢を見せ、チーム全体の士気も上がりました。

「ありがとう」という感謝の言葉を通して、部下も「自分は必要とされている」と感じ、安心して仕事に向き合えるようになります。

信頼を示し、感謝を伝えることで、部下の心に寄り添う環境が整い、より強い関係を築くことができるのです。

◾️まとめ:子育てで得た部下育成への視点

育休を通じて学んだ「急かさず見守る」「小さな成功体験を積み重ねる」「ミスを責めずに共に学ぶ」「自主性を尊重する」「愛情を持って接する」という姿勢は、部下育成にも大いに役立ちます。

部下の成長を支えるには、急がず、彼らのペースに寄り添い、失敗も成長の一部として受け入れることが重要だと実感しました。

少しずつ成長を見守ることで、部下も自信を持って新しいことに挑戦してくれるようになります。

仕事と家庭の両方で得た学びは、どちらにも良い影響を与え、より深い理解と成長につながるのです。

部下の成長を支え、家族や子供の成長も見守ること。

この二つの経験は私にとってかけがえのないものです。

育児や仕事に悩むパパやママたちの参考になれば幸いです。

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この他にも、育児に関する様々なテーマについて書いていますので、きっと参考になる情報が見つかると思います。

例えば・・・
・「育児と仕事の両立方法」
 忙しいパパ・ママ向けに、育児と仕事を両立するための具体的な方法やアドバイスを紹介しています。
・「子供とのコミュニケーションを深める方法」
 子供との良好な関係を築くためのコミュニケーション技術やアクティビティを紹介しています。
・「育児ストレスの解消法」
 育児のストレスを軽減するための実践的なアドバイスとリラックス法を紹介しています。

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家族の笑顔のために、一緒に前向きに進んでいきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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