■『同調圧力の正体』なぜ日本人は同調圧力に振り回され、欧米人は振り回されないのか
尊敬する組織学者の太田肇・同志社大学教授から、
最新刊『同調圧力の正体』を献本頂きました。
有難うございます。
毎回の太田先生の新作を楽しみにしていますが、
今回も頷きながら学びを深められました。
コロナ禍、ネットコミュニケーションが主流になる今、
時宜を得たテーマです。
担当編集もご縁ある野牧さんのようで
一層関心を持って読み進められました。
これまでも「同調圧力」に関して
有識者が論じた本を読んで来ましたが、
■『同調圧力』コロナ禍で「自粛警察」が横行してしまう理由とは?
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12622165806.html
さすが太田先生、働く職場における同調圧力の正体が
明快に論じられており、すっきりしました。
特に、日本人は同調圧力に影響されやすいのに、
欧米人はそうではない背景に一神教の信仰がある
という件にはひざを打ちました。
だから、宗教に帰依せよ、というわけではなく、
何かしら確固たる自分の信念を持つことができれば、
同調圧力に振り回されない人生を摑めるという
ご主張にも共感します。
人間関係に悩み、働きづらいと感じている
すべての働く人たちにお勧めの一冊です。
以下、備忘録。
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・職業生活の自由度が低いことが、
幸福感を押し下げている可能性
・集団(組織)は大きく二種類
家族やムラのように自然発生的で情によってつながる・・・「基礎集団」 共同体
特定の目的を追求するためにつくられた集団・・・「目的集団」 組織
ゲマインシャフトとゲゼルシャフト(F・テンニース)
コミュニティとアソシエーション(R・M・マッキーハー)
第一次集団と第二次集団(C・H・クーリー)
・社員を組織の中に留めようとするのではなく、
社員の独立や起業も視野に入れて精度や慣行を見直す必要がある
・日本の職場では効率性の論理と胸像鯛の論理が渾然一体となっており、
それが問題を複雑にする
・タテのピラミッドからヨコのネットワークへ---。
それは同調圧力を語るうえでも象徴的な変化である
・一般的に欧米人が日本人ほど同調圧力を素直に受け入れないのは、
絶対的な神の存在が大きいと考えられている。
神と自分の結びつきは共同体の中での人間関係より重要だから、
同調圧力には容易に屈しないのである。
日本人でも壮大な夢や野心を抱いている人、
人生を達観している人は、たとえほかの人と同じ共同体に
属していても、同調圧力を素直に受け入れない傾向がある
・日本一自殺率が低い町
徳島県海部町
「人は人」を徹底する
・「同調」より協力を学ばせる
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すべては、日本の上司を元気にするために。
「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12682522996.html
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