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恋でもないのにチクッと胸が痛くなる話 その1 ~ことの発端~

気楽な気分が

2022年12月、世の中は年末のクリスマスに近くなり、帰省や旅行、はたまた年末年始の予定まで、色々な話題にあふれる時になってきています…

わたしは10月31日に早期定年退職、11月1日の任期付転職を前にして、9月末の26日に、本当に気楽な気分で心身ともにリセットすべく人間ドックを5年ぶりに受診しました。ところが1泊2日の人間ドックコースの1日目の終わりに、特にコースメニューには入っていなかったのですが、先生から検診として伝えたいことがあるとのことで、そこで自分のCT検査画像をもとに説明を受けました。特に右肺に大きな白い影が鮮明に映っているので、早々に総合病院を受診した方が良いとのことで、その日のうちに紹介状とCD-ROMを渡されました。

まだこの日は白い影といっても、自分ではタバコも吸わないし、肺癌は全く意識すらせず、世の中コロナ禍だから、知らないうちに症状もなくコロナに感染し、気づかない間に自然に治って、肺炎に近い状態の白い影でもできていたのかも…くらいにしか先生の説明を聞いた後でさえ思っていませんでした。


写真1:人間ドックからの紹介状とCD-ROM

ただ、気になったので、人間ドックの事務担当者からいただいた提携先病院のリストから、自分の住んでいるところに近くて、呼吸器内科のある総合病院を探しました。

交通の便の良い東急田園都市線沿線にある昭和大学藤が丘病院を選択して、人間ドック2日目にそれを伝えると、新たに宛名を昭和大学藤が丘病院呼吸器内科担当医あてに紹介状を書き直してくれるということと、できるだけ早い予約ができるか問い合わせたところ9月30日の9:30の予約がとれるとのことで、速攻お願いした次第。

それからの経緯は、ここにまとめています。

10月末に肺腺癌の宣告を受け、これが11月1日の転職初日の数日前の10月28日金曜日、もう人生終わったかのように落ち込み、その日は自分の人生を呪った…

でも肺腺癌の客観的事実をCT画像で確認し、その場所からCTガイド下肺生検によって癌細胞も出てきたとなると、もうどう考えてもどうにもならない… 
とはいえ早期定年退職日の3日前、転職初日の4日前…
実家に連絡しようにも躊躇し、結局呆然としたまま、もう自分の未来は閉ざされたと、ただただ落ち込んでいるだけで時間だけが過ぎてました…

結局実家の父と妹へのメールをしたためて送付したのは次の29日土曜日の昼過ぎ… その後、職場(転職前の所属)の上司数名にTeamsで癌であることを表明、そして転職先の採用担当に、これまでの経緯を含め肺癌であることを明記したメールを送付した…

この辺の状況は、以下のリンクにも…

ずっと涙はこらえてきたけど、妹からの「生きてください。親より先に逝ったらダメ!」という返信メールの文章に、こらえきれずおじさんは久しぶりに大泣きしました…

悲しいときに涙するのは、その悲しい気持ちを和らげるためにあるのかも知れません。なんとなく落ち込んだ気分から、それでも生きようと思う気分に変化したのは、この涙があったから…

退職日に色々と最後の挨拶を考えていたけれど、それもすべて吹っ飛びました。退職日には、自分が癌であることを伝え、会社の健康診断だけで健康を過信することなく、人間ドックで必ずCT検査を受けてほしい…そんな自分が自分に向けて言うような挨拶になってしまった。

また、転職後の新たな職場での最初の挨拶でも、開口一番、癌になったことを伝えた次第…

転職した組織では、わたしが癌であることを明記したメールが10月29日土曜日に送信したので、実際に担当がメールを開いたのは、わたしの前職の退職日同日の31日月曜日だったと思います。その意味では、明日が転職初日とあって、衝撃が走ったのかも知れません…

ブラックな企業なら、当初から任期を全うできないわけだから解雇というか正式採用もされない可能性も頭をよぎったけど、転職先は素晴らしい組織で、それでも私を迎え入れてくださいました。転職早々健康保険の用意など迅速に対応してくれて、本当に感謝です。

まあ9月末に人間ドックに何げなく行ったときには、5年前に腎臓に石が発見されて、その時は経過観察状態で、その状態がどうなっているか確かめる程度くらいに思っていたけど、結果はそれよりもインパクトがある肺の状態でした… ちなみに腎臓の石は、5年前は左に1つだったものが、現在は左に2つ、右に1つあるそうです。

肺の状態

わたしの肺の異常個所は、右上葉の癌診断が下った部分(2cm)、左下葉すりガラス結節影(1.3cm)、右下葉すりガラス結節影(6mm)の3か所で、今回は確実に癌の診断が下った右上葉の切除を目的とする手術を行うと決定されました。

もちろん癌診断が確定したのは、10月半ばに2泊3日のCTガイド下肺生検の検査をした結果、生検された組織の中に癌細胞が発見されたからです。

また、肺癌は特に脳や内臓に転移しやすいことから、それらの確認のために、MRI検査やPET検査も実施され、今のところは転移の確認ができないようなので一安心しました。

これらの経緯は、以下のリンクにあります。

それらの経過後、入院予定が2022年12月12日~17日の予定に決定しました。

手術予定日:2022年12月13日 09:00~
予定術式:胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(右肺上葉切除+リンパ節郭清)
手術時間はおおむね4時間程度
手術に伴う入院期間は、順調であれば1週間前後の見込み。
手術後合併症(出血、感染症、各種の血栓症他)などが生じると入院期間が長くなるとのこと。

…その2に、つづく。

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