石川大智著(2018)『天国おじい』ダイヤモンド社
本質を意識すると本質に近づける…
本書を購入して4年間、書棚に眠ったままになっていた。本棚の整理をしていたら、たまたま内容的に軽そうな感じだったので、掃除の途中で読んでみた。
本当に「おじい」が現れたのかは少々疑問符が残るけど、語られている内容は、著者が様々なエピソードの中で感じ取った、世間に言われているハウツー本やスピリチュアル関係の本で強調される主張の嘘や、人間関係も含めた中で展開される気づきによるものである。
特に、この本では人との出会いが著者自身を変えていくことが、読み進めると理解されてくる。そして本のなかでは、以下のような本質にたどり着く。
お金の本質、整理整頓の本質、価値観の本質、運の本質、理想の本質、ご縁の本質、幸せの本質、恋愛・結婚の本質、意識の本質、礼儀の本質。
なかでも興味を持ったのは「生き方の理想を描く時には、自分の人生で一番時間を割いてきたこと、一番時間を割いて考えてきたことを思い出すといい。それを見つけて実践すれば、人生は変えられるから」(p.92)と、「礼儀は大切だ。『ありがとうございます』『申し訳ありません』『よろしくお願いします』たったこれだけで人生は変わる」(p.230)の2箇所。
人生って、何も難しく考えることはなくて、素直に自分の軸を持って、かつ自分のこれまでの振る舞いの結果が反映するだけであり、だからこそ自分に素直に生きていくことがなによりのその人なりの王道になっていくのだろう…
とても参考になるエピソードをありがとう。そんなスッキリした読後感を得た。
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