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安藤広大著(2020)『リーダーの仮面』ダイヤモンド社
管理職に成り立ての人にはおすすめの本
積読していた本を病院の待ち時間等を利用して読んでみました。
わたしは癌になる前の前職時代、無償の社会貢献活動の一環で、エグゼクティブ・コーチングを長く行っていたので、本書の内容については自分の考え方とほとんど同じだったことに驚きました。
多くの日本企業からすると、本書の内容はシンプルに、かつドライなイメージを抱くかも知れないけれど、これが普通であると思う。
本書はルール、位置、利益、結果、成長の5つについて述べられており、それを錯覚と称して「リーダーの仮面」を着けているように、自分のペルソナを変化させる概念を用いて、本質から頭をつかって物事を見ていく姿勢をとっている点で、読者には理解しやすいのだと思われる。
その観点でいくと、現在多くの企業が採用している360度評価なども、その本質からは外れているものになる。
特に後半に述べられる評価に関して、成果かプロセスかという観点ですが、プロセス重視だと確かに勘違いする人が組織にはびこりますね。
昨今のリーダーシップ本は、リーダーとマネージャーを差別化して語るものが多いように感じるけれど、本書はどちらかと言うと、リーダーにもマネージャーにも共通なところが解説されている。その意味で、管理職に成り立ての人には丁度よい本だと感じられた。