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アラン・ケイ・トーマス著(2011)『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレス

放たれた言葉からイメージしながら読む本

本をめくると始めに「ハングリーであれ。愚かであれ。」というジョブズの言葉が現れる。

本書は、情熱、リーダーシップ、技術、伝説、人生を章立てとして、選び出された言葉が紹介されている。

この本は、単に言葉だけを追って読むのであれば、30分もあれば十分読み終える事ができるだろう…
でも、その放たれた言葉からイメージしながら感じ取り、そしてその言葉に対して自分はどうすべきかということまで思いを馳せると、なかなかページを進めなくなり、一つの言葉で考え、また次の言葉で考えながら読み進めて行くと、不思議と大作のような広がりを与えてくれる。

失敗を恐れずに挑戦すること、そして努力する過程で大事な価値観を変えたりなおざりにしないこと、人生が平等でないように結果も平等ではないこと…

たかだか160ページほどの本だけど、その3分の1のページに折れ目を入れてしまった…

それだけ短い言葉の中に集約されたスティーブ・ジョブズ氏の言霊が眠っていたのだろう…

短い文章から勇気をもらった次第である。

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