堀江貴文著(2024)『いつまで英語から逃げてるの?』株式会社Gakken
学ぶ方法の色々を解説している本
どなたかのSNSでこの本を紹介していたので、気になってkindle版をポチッと購入してみました。著者の本には最近「多動力」という言葉が踊っているようで、この本も「英語」✕「多動力」というコンセプトになっています。この場合の多動力とは、複数のことを同時にこなしていくということで、英語学習においても様々な学習の仕方があるので、それらを用いて自分にあった学習法で英語をマスターしていこうという方向性だと思う。
本書は各章での著者の考え方や解説以外に、インタビューが随所に挿入されていて、そこに登場する方々がどのように英語を学び、その人の人生において、その英語をどう活用してきたかということが語られている。
村上憲郎、坪谷ニュウエル郁子、藤岡頼光、三木裕明、ロミ・レビィ・ヤマモリ、竹林朋毅、イムラン・スィディキさんのインタビューが取り上げられているけれど、それぞれに英語との関わりが異なり、また英語によって今の人生の可能性が広がっていることを思うと、この生成AI全盛期に、もうAIで十分逐語訳程度はできる環境であっても、やはり自分自身で英語を操りたい思いというものは生じてくるのかも知れない…
私自身も英語の論文を査読したり、その方法を教えたりしている関係で、英語には接する機会が多いのだけど、やはりあくまで外国語として捉えてきているので、なかなか流暢に英語を運用することはできないというか難しい…
しかも時間が経過するごとに、英単語も忘却の彼方にいってしまい、なかなか思い出すことも、代替する単語や言い回しに回避することも年々英語を使わなくなってくると忘れてしまっていることに驚いてしまう…
そろそろもう一度真剣に再度勉強し直そうかと思いつつ、なかなか仕事が忙しくできないけれど、こうしてインタビューで取り上げられている人も、英語で活躍していることを考えると、まだまだトライすべきかと、本書を読みながら感じ取った次第である。
本書は、英語も学ぶ習慣から、トライアル・アンド・エラーの大切さ、英語アプリの紹介を含む英語教材など、とにかく英語に接するための方法が色々と散りばめられている。
まずは英語を身近にあるものとして認識することから始めるスモールスタートでかなわないので、まずは始めてみることが肝心かと…
ブロークンでも構わないので、最初の一歩の背中をおしてくれるような内容の本である。英語を諦めた人や、再度チャレンジしようと漠然と考えている人にはお勧めかも知れない。