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これから夏ライフは、キュウリが必須。キュウリ育てて猛暑を乗り切ろう!<かんたんキュウリの育て方>
温泉かと思うのほどの高い気温。
そんな猛暑で体力がジリジリと削れていく。
そんなときは、キュウリです。
キュウリに含まれる栄養成分はまさに、猛暑を乗り切るための「塊」。いわば夏のサプリなんです。
キュウリの夏バテ効能については、以下の記事をどうぞー。
こんな猛暑の夏が当たり前になる時代は、キュウリを育成し、キュウリと共に夏を過ごし、キュウリに助けてもらいましょう。
キュウリの育成は、簡単、早い、たくさん採れる。の3拍子。
もちろんプランターでも栽培できます。
キュウリを自分で育てると何が良いの?
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キュウリなんてスーパーで買えばいいじゃない?
なんて思っていませんか?
それは勿体ない!!
それは人生における「キュウリを楽しむミッション」の約60%しか達成していないんですよ。
キュウリを自分で作ると、こんな良いことがあります。
・真に新鮮なキュウリを体感できる(シン・キュウリの所得)
・幻の黄金キュウリを食すことができる(ゴールデンキュウリproject発動)
なんのこっちゃ、と思ったひとは是非、も少し先お読みください!
もちろん、キュウリがガンガン育つ姿を楽しむという、栽培本体の楽しみも、十二分に楽しめます。
それでは、キュウリの育成は、どんな感じになるのか?
ここで、実際に自分が育てたある偉大なキュウリの伝説をお伝えしましょう。
『阿Q生伝』:キュウリの英雄
「目的はただ、ひとつ。それは前進することなのです。」
これは、後に伝説となったキュウリ、阿Qが語ったセリフである。
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誕生:希望の種
「自分は、ただの野菜ではない」
彼に季節という概念はなかった。自分が望む暑さになること、ただそれを待ったいた。
そして夏の暑さを全身に浴びると、彼は迷いなく芽を出し始める。
その姿は、無限の可能性を宿していた。
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成長:冒険のはじまり
彼が土から顔を出すと、世界が祝福してくれた。
日光が彼を暖かく迎え、雨は成長の力を与える。
彼は自分の未来を信じて疑わなかった。
「おいらは伝説の一族なんだ」
根をしっかりと地中に張り巡らせ、葉を広げ、自由に伸びていく。
彼の成長のスピードは誰にも止められない。風に揺れながらも、彼は上へ上へと昇る。天を目指すように。
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<!>育成ポイント
・キュウリは日当が必須。(日光が1日に5時間程)
なので、日当たりの良い場所に植えるか、プランターなら日が当たる場所にプランターを移動させましょう。
・キュウリの間隔は広く植えましょう(30センチ以上)
キュウリは浅く広く根を張ります。地上部分は重なっていなくても、地中では根が重なって、お互いの養分や水を取り合ってしまうことがあります。
・土壌は水はけの良い土壌に。プランターは底が深い(30センチ以上)のものにしましょう。
成果:初めての挫折
だが、彼に最初の挫折が訪れる。早くも花を咲かせ、実が成りそうになったものの、実が大きくならず、腐ってしまったのだ。
しかし、彼は一切落ち込まなかった。
「実が成らなかったのは天気のせいだ。近ごろは天気が異常で困る。雨が全然ふりゃしない。」
実をつくっている自分ってすごい。これは失敗ではない。むしろ成功なのだ。
精神的勝利法により、彼は一層自信を持って、成長への意志を強めた。
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<!>育成ポイント
キュウリに水切れは厳禁!
・キュウリは根が浅いので、土の表面からしか水を吸収できません。
つまり、普通の植物より水切れしやすいのです。
・水のあげる時間は、早朝が基本。
気温が上がってから水やりすると、水滴がレンズのようになりキュウリを傷めます。また、夕方や夜間の水やりは、病害の原因になるので避けましょう。
・敷き藁することも有効。水分の乾燥を防ぐことできます。
真の成功:命の水で生まれた実
そしてついに、努力が報われた瞬間が訪れる。小さな実が彼の体に宿ったのだ。みずみずしく、輝きを放つその実は、彼にとって希望そのものだった。「決心する限り、奮闘する限り、必ず成功する。」と、彼は喜びを噛み締めた。
彼は、ますます強靭になり、さらなる高みを目指すべく、彼は蔓を伸ばしていった。
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<!>育成ポイント
・キュウリの一番実は、早く収穫しよう
キュウリは実をどんどん大きくしようとして、結果的に株自体が弱ります。
なのでキュウリは、大きくならないうちに収穫しましょう。
とくに初めての一番実は、小さなうちに収穫すること。
・葉が茂りすぎないよう、摘葉しよう
茎葉が必要以上に茂っていると、実に養分がいきません。
やり方としては、
①6節以下の脇芽や花芽は除去(以下図参照)
②親づるは、管理しやすい高さで、摘芯。
③葉を取る場合は、果実より下の葉を中心に摘む。
(果実自体が光合成を行うため、果実より下の葉は不要なんです)
1日に摘葉するのは1株あたり2~3枚のペースで。
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ついに実が結ぶ。もっと天を目指せ!
「天まで届くか?」と、彼は自らに問いかけた。蔓はどんどん上へ上へと伸び、もはやつかまるものがなくなってしまうほどだ。
しかし、人間たちが支柱を与え、さらに成長するための環境を整えてくれた。
そして、ついに完璧な実が成る時が来た。大きさも形も申し分なく、夏の日差しの中で輝くその実は、まさに「パーフェクト!」だった。
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<!>育成ポイント
・キュウリは肥料が必要
キュウリ=水ですが、実が成り始めたら肥料もあげましょう。
成長度合いによって肥料の種類変わるので注意です。
実がなるまで:チッソの比率の高い肥料
収穫後:リン酸の比率の高い肥料
あと、肥料の与えすぎると実がならなくなるので注意(水に溶けやすい即効性の化成肥料は、根から水分を奪ってしまい根を傷めます)
困難:猛暑との戦い
だが、自然は無情だ。夏の猛暑が彼を襲い、強烈な日差しに彼は元気を失いかけた。実は曲がり、葉はしおれ、水の要求は高まる。
だが、人間たちは彼に再び栄養を補充し、彼は奇跡的に立ち直る。
そして、ついに……………!
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<!>育成ポイント
キュウリの高温対策
キュウリの実がなる気温は、22℃~28℃で、気温が合わないと実が成る前にに花が落ちます。さらに夜間も高温だとキュウリの実が大きくなりません。
対策としては以下があります。
・風通しの良い場所で育てる
・不要な葉を間引く
・敷き藁などをして地温を下げる
・遮光する:日よけシートなどで直射日光を避けます
奇跡:幻の黄金のキュウリ
幾ばくかの冒険を経て、ついに、伝説の「幻の黄金キュウリ」が姿を現した。
成熟しきったキュウリは、美しい黄色に輝き、その姿はまさに伝説の果実。
「これが俺の最終形だ」と彼はつぶやいた。
後にその実を食した人々は、その甘さに驚き、まさに英雄の遺産だと称賛した。
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終末:余生の静けさ
「昨日まで元気だったのに…」。
彼は、ある日突然その生涯を終える。
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彼は精一杯生きた。自分の生涯に後悔はない。
ただ、彼はふと思うのだ。
自分が生まれる以前からいた木や植物たち。
彼らはいつか生まれ、いつまで生きるだろうか?
ひょうとし、自分も彼らのような生き方ができたのだろうかと?
結局、彼は夏以外の季節を知ることなく、夏の終わりと共に生を終えたのだった。
<!>育成ポイント
キュウリは、あっという間に枯れます。
それはもう、「あっ!」と言ってしまうくらいの早さです。
菌類による病気が原因。つる割病、つる枯病、立枯れ病などがあります。
こうなったら他の株に移る前に、株ごと処分。その場所での連作は避けます。また、急に枯れない場合でも、うどんこ病、べと病、つる枯病、つる割病、害虫(アブラムシ、ハダニ)などあります。
知ってる? 新鮮ってキュウリは痛いんだぜ?!
「俺はいつか世界のトップになってやる!」
「ジジイになる前に死んでやる」
キュウリは、未成熟の実。そんな未成熟の中二病ぽさが見ていて痛い。
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いや、そういう痛さじゃなく。
物理的に痛いんです。
新鮮なキュウリは掴むと痛い!
それはキュウリにトゲ(イボ)が生えているからなんです。
もともと、このトゲは果実が熟す前に食べられるのを防ぐためのものだったらしい。
なので、真に新鮮なキュウリにはトゲある。所以に痛いんです。
(※品種改良でトゲがない種類もあります)
これが俗に言われる「シン・キュウリ」です。(ウソ)
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痛そうでしょう?
でも安心してください。指には刺ささりません。
表面を指で軽くさすれば、おもひでぽろぽろするくらい簡単落ちます。
これは妙な感覚で癖になりそうです。
新鮮なキュウリは、味噌漬けて生で食べたり、
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ぬか漬けにして食べると、サイコーです。
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幻の黄金のキュウリを食す
先の「シン・キュウリ」が、未成熟の実だとすると「黄金のキュウリ」とは成熟した実ということになります。
食べるのを威嚇するための表面のイボイボはなくなっています。
つまり「食べどきですよ!」と言っております。
とはいえ、江戸時代以前に食されていた成熟キュウリは、あの水戸黄門様から「毒多くして能無し。植えるべからず。食べるべからず」と言われたりして、評判よろしくありませんでした。
実際のところどうなのか?
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では、実際に食していきましょう。
恐る恐る切ってみます。
みずみずしい果実が現れました。
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成熟キュウリは、以下のようにばらします。
①表面の皮は固いので削る
②種を取り除く
まず、実の部分をパクリ。
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残った実の部分は、オリーブオイルに浸し、塩をフリフリしました。
少し甘味がある感じで、実もや柔らかいです。
キュウリ特有の青臭さもまったく皆無です。
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キュウリ栽培の、まとめ
キュウリを育たてためのまとめです。
種まいて、それぞれの時期にこれらを気を付ければ、キュウリがザクザクなるの間違いなしです。
①植付け時
・水はけの良い土壌に。
・プランターは底が深めのものに(30センチ以上)。
・間隔は広く植えましょう(30センチ以上)
・日当のあたる場所に植えましょう(日光が1日に5時間程)
②発芽後~収穫前
・キュウリに水切れは厳禁!
・水のあげる時間は、早朝が基本。
・敷き藁することも有効。
③初収穫
・キュウリの一番実は、小さなうちに収穫すること。
・葉が茂りすぎないよう、摘葉しよう
下の方:6節以下の脇芽や花芽は除去(つまり下のほう)
上の方:管理できるギリギリの高さまで伸びたら、親づるを摘芯。
中の方:キュウリの実より下の葉を中心に摘む。(果実自体が光合成を行うため、果実より下の葉は不要)1日に摘葉するのは1株あたり2~3枚のペースで。
④収穫時期
・沢山の実が成り始めたら肥料もあげましょう。
・収穫前はチッソの比率の高い肥料ですが、実がなった後は、リン酸の比率の高い肥料を与えます。
・肥料の与えすぎに注意。
⑤暑さ対策
・キュウリの実がなる気温は、22℃~28℃まで。さらに夜間も高温だとキュウリの実が大きくなりません。
対策としては以下があります。
・風通しの良い場所で育てる
・不要な葉を間引く
・敷き藁などをして地温を下げる
・日よけシートなどで直射日光を遮光する。
⑥病害・害虫対策
キュウリは、あっという間に枯れます。驚かないでくださいね。
・うどんこ病
葉に白い斑点。
<対策> 葉っぱを切り取る。
・べと病
葉に茶褐色の斑点。泥はねした土の菌から発症。
<対策> 葉っぱを切り取り、他の場所で処分。敷き藁やマルチで対策可能。
・つる枯病
土の跳ね返りでカビが付着。葉が黄色になり、株全体に広がる。
<対策> 他の株に移る前に、株ごと処分。またその場所での連作は避ける。
・つる割病
窒素系の肥料の与えすぎで菌が侵入。茎が割れる。
根に日中は葉がしおれるが夕方には回復。しかし数日後には枯れます。
<対策> 他の株に移る前に、株ごと処分。またその場所での連作は避ける。
・害虫
アブラムシ、ハダニ:葉寄生して、汁を吸う。
これから日本の夏は、キュウリを自ら育て、夏のパートナとしよう。
これから猛暑が当たり前になる日本の夏。
ならば、キュウリを毎夏ごとに育てて、食べて、栄養摂って、凶暑な夏を乗り切ろうではありませんか!
そんな感じの、ザ・キュウリ~ズ!!の食卓でした。
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実は今年、トマトやゴーヤなども育てたのですが、実が成らず失敗の連続でした。そんな中、唯一キュウリさんだけが、健気に実をたくさん付けてくれたのでいた。キュウリさん、ありがとう!
最後まで読んでもらい、ありがとうございます。
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東のテツ
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