著作活動に必要な日本語の基礎
はじめに
fcamです。
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
さて、読者の皆様は文章を書く機会がありますでしょうか。
全然ないなあ・・・と思われた方、よく思い返してみてください。
本当にありませんか?
この令和時代、文章は老若男女誰もが書く時代です。
たとえば
・日常での何気ない電子会話
(LINE、 InstagramやTwitterなどのSNSのダイレクトメッセージ)
・ビジネスメール
・結婚式等の招待状
・祖父母等への手紙
・大学の課題、論文
・受験や資格の筆記試験
・高校生以下であれば受験勉強や宿題
結構ありますよね。
いざ文章を書くとき、書き方がわからなかったり、この文章で大丈夫なのかと不安に思ったことは少なからずあると思います。
そんなときに
・もっと勉強しておけばよかったな。
・日本語の文法を少しでも正しく使いたいな。
・文法を意識して文章を書きたいな。
読者の中にはnoteのライターもいることでしょう。
・noteの文章をもっと流暢にしたい。
・著作においてどの文法を理解すべきか手っ取り早く学習したい。
著作活動や文章作成に苦手意識を持たれる方であれば
・今更聞けない文法の基礎を学び直したい。
・義務教育の国語の内容を今更他人に聞けない。
・メール等で自分の日本語が正しいのか不安。
これらの願望・不安に応えるべく、今回の記事を作成させていただきました。
著作活動や文章作成における文法の基礎知識を補填することで、著書物における「しこり」を取ることを目的とします。
すでに知っている内容であればすらすらと読み飛ばしてしまって構いません。
ですが意外と知識が抜け落ちていたり、そもそも普段意識していない場合もあります。
今更聞けない基礎知識をここで吸収し切ってしまいましょう。
※補足
今回の記事で取り上げさせていただいたのはあくまで文法の一部です。
僕が一から勉強し直し、特に難易度が低く、これは入門編だと感じたものをピックアップさせていただきました。
ですが、この内容を意識できるかどうかで文章の質が大きく変わることには間違いありません。
この記事を読み終えたら、自分が好む表現をしているテキストや書籍の再学習をお勧めします。
それでは始めていきます。
※この記事は「文法学習者」向けの記事です。
※8分程度を目安に時間を頂戴します。
著作に必要な、押さえるべき文法とは
今回の記事では「著作活動や文章作成等」を「著作」と表現させていただきます。
著作において、押さえておくべき文法を紹介します。
・主語と述語
・接続詞
・修飾語
理由は後述しますが、これを意識するだけで文章の質が大きく変化します。
もちろん、良い方向に。
これらを意識して著作する読者も少ないのではないのでしょうか。
それぞれ説明していきます。
1.主語と述語
英文と同様、文章には主語と述語が必要です。
まずは主語と述語それぞれの用語の定義を確認していきます。
意図的に除く場合を例外とし、それ以外では必ず主語と述語があるかを確認してください。
また、主語と述語が近い位置にあることを確認してください。
主語と述語がない文は自分にしか意味が通らず、主語と述語が離れると関係性が霞んで見えるため、結局何を書き表しているか不透明になります。
主語と述語のチェックとしては、必ず以下を確認する癖をつけてください。
・主語と述語があるか。
・主語と述語が離れすぎていないか。
・1つの主語に対して1つの述語の関係性が崩れていないか。
具体例を挙げて解説していきます。
この文章の主語は「僕」、述語は「誘いました」です。
だいぶ離れていて、表現も美しいとはいえません。
この文を改良するならば
文を2つに分け、主語と述語を近づけています。
noteであれば改行することも選択肢に入れます。
主語と述語の有無、関係性については必ず確認するようにしてください。
主語が不要となる例外とは
先ほど僕は「意図的に除く場合を例外とし、それ以外では必ず主語と述語があるかを確認してください。」と述べました。
では例外とは何か。それは
・同じ主語が何度も続き、くどくなる場合。
・一般的共通事項を述べる場合。
原則として、2つのうちどちらかが該当すれば「抜いても良いかも」と思う程度で構いません。
最初は主語と述語は必ず1つに対して1つの原則で文章を書き進め、書き終えたり見直す際に不要かどうかを見極める流れで書き進めてください。
この文章に主語は必要かどうか?という視点を持ち、自分の著作を見直す際は必ず確認する癖を付けてみてください。
2.接続詞
次は接続詞についてです。
結論、「不必要な接続詞は削る」
これこそが文章作成における必須事項です。
文の中に接続詞がありすぎると、文章量が余分に増えて読まれる文章ではなくなってしまいます。
削りすぎも文章の趣旨が曖昧になるため避けるべきです。
うわ、めんどくさそう・・・
そう思う気持ちもわかります。
ですが、一度理解してしまえば簡単なことなのです。
順を追って説明していきます。
接続詞と言っても種類はさまざまですが、今回の記事では「順接」と「逆接」のみに絞って紹介します。
順接に該当するものは
・だから
・そのため
・そこで
・だからこそ
・したがって
・結果として
・以上のように
・以上のことを踏まえて
皆様もよく使うのではないでしょうか?
逆接に該当するものは
・しかし、しかしながら
・けれど、だけど
・それでも
・とはいえ
・ところが
・なのに、それなのに
・にもかかわらず
これも自然とよく使用すると思います。
順接は無くても意味が伝わる場合が多く、逆接はなければ文が矛盾したり破綻したりするケースがよくあります。
「この接続詞は本当に必要なのか?」
それを見極める癖を付け、文章をなるべく短く簡潔にまとめることが文のしこりを取る近道です。
3.修飾語
文章がわかりにくくなっている要因の一つとして、修飾語と被修飾語が離れすぎていることがあげられます。
抜粋したシンプルで短い修飾語であれば直前におくことがセオリーです。
ですが、1つの被修飾語に対して修飾語が複数ある場合も出てきます。
その場合は「長いものから離していき、短いものを直前に置くこと」を基準に配置してみてください。
一度並べてみて、違和感を覚えるようなら少し変える。
これでしっくりくる表現になるはずです。
具体例を2つ紹介します。
1つ目は、修飾語の位置について。
即座にの位置が変わるだけで「僕が即座に思い出した」ことと、「マスターが即座に言い当てたこと」と全く異なるニュアンスになりますよね。
今回はあえて「ふと」という表現を含ませることで違和感が出る例文にしてみましたが、修飾語の位置の重要性が見えてきましたか?
「即座に」という短い修飾語はちゃんと直前に来ていることに注目してみてください。
2つ目は、修飾語が複数ある場合について。
「モデルの」「周りから一目置かれて居た」を比較すると、「モデルの」の方が短いですよね。
長い修飾語を後に置くことで、文章に違和感が出ることが見えますでしょうか。
修飾語と被修飾語を正しい配置に並べ替えることに意識してみてください。
見違えるほど文の通りやすさを実感できるはずです。
ビジネスシーンでは、修飾語は数字に置き換える。
ビジネスシーンでは、「曖昧な表現は避ける」という鉄板のルールがあります。
そんな時こそ修飾語の確認です。
曖昧な表現になりがちな修飾語は「数値化」することで、明確な文章に改良することができます。
ビジネスの世界で相手に何かを伝えるときは、「修飾語を数値化する」ことでよりこちらの意図を伝えやすくなります。
ぜひ活用してみてください。
おわりに
いかがでしたか。
今回は著作に必要な日本語(文法)の基礎について紹介してきました。
・今更他人に聞けない文法の基礎を学び直したい。
・メールの文章で適切な表現がしたい。
・自分の日本語を見直したい。
これらの要望のために
「1.主語と述語」で
主語と述語の有無、関係性を確認すること。
「主語が不要となる例外とは?」で
この文章に主語は必要かどうかを確認すること。
「2.接続詞」で
特に順接が不要になる文章が多いこと。
「3.修飾語」で
短い修飾語は被修飾語の直前に置くこと。
修飾語が複数ある場合は、長い修飾語から離していき、短い修飾語を直前に置くこと。
「ビジネスシーンでは、修飾語は数字に置き換える。」で
曖昧な修飾語を数値化してしまうこと。
これを自分の著作に活用することで、自身の著作物における「しこり」を取ることができます。
文法の知識が全くない状態で書き進めると、どれだけ感情を込めて書いても稚拙な表現になってしまいます。
その結果、せっかく良い内容の文章だったとしても読者に刺さらなくなってしまいます。
再度この記事で確認し、表現力を高めていきましょう。
僕も一読者として様々な記事を読むことを楽しみにしています。