古城ベニー

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マガジン

  • 月別プロレス感想振り返り

    先月に見たプロレスの試合感想をまとめています。(先月に行われた、という意味ではありません)

最近の記事

TNA Bound For Glory 2024 見所

TNA世界王座戦(特別レフェリー:フランキー・カザリアン) ニック・ネメス(c)vs.ジョー・ヘンドリー 年初のHard To KillにおいてTNA電撃参戦を表明したネメス。 WWE時代は出来なかった新たなる挑戦、常に耳目を集め続けながら SlammiversaryでTNA王座を獲得したのも記憶に新しいところだ。 そんなネメスに対峙するのはヘンドリー。 自身作曲の入場曲がヒットしたことに端緒を発したブレイクは 単なる一過性のバズに留まらず継続的に結果を残し、NXTとのコラ

    • 2024年9月のプロレス感想

      フィリー・マリノ・エクスペリエンスvsバイオレンス・イズ・フォーエバー(Glory 2024/3/17) VIFの圧力は見事。 戦局をコントロールする力に関しては随一ですね。 その中でPMEが状況打開に動く。 ローカルインディーとしてはベストな選択肢でしょう。 全体的に技が雑に見える場面が多かったのが残念ですが、 タッグ屋同士、上へ上へと昇っていく心地よいヒリつき方のタッグマッチ。 *** ウルティモ・アントvsマイク・スカイロス(GMW 2024/3/17) 蟻軍団

      • 2024年8月のプロレス感想

        オースティン・ルークvsアレックス・ストレッチ(H2O 2024/4/27) ストレッチは明らかに下手ですが、TLCであることを活かし 身体を張る、血を流す、というベースの部分で貢献できているのは良い。 そして奇妙なキャラクターがもたらす愛嬌的なものもそこはかとなく漂う。 何よりダメージがあるとラダーに登れなくなり、勝利に直結する正調TLCなのも大きいですね。 そんなストレッチを向こうに回してもルークの場面把握能力は流石。 どう動けばいいかということに対しての場数が違います

        • 2024年7月のプロレス感想

          ヴォーン・ヴァーティゴvsマイケル・オク(Smash 2024/5/26) やはりオクのスター性は段違いですね。 特別なことは何もしていないのに、観客が見惚れてしまう。 オスプレイ始め、数多の強敵と闘ってきたことが血となり肉となっていますね。 そのオクを向こうに回すとヴァーティゴは厳しい。 彼もFoFの片割れとして才気あるレスラーではあるのですが、 まだまだローカルスターという枠組みから出るには至っていません。 だからこそこの試合に関してはヴァーティゴが勝ってはいけなかった

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        • 月別プロレス感想振り返り
          14本

        記事

          2024年6月のプロレス感想

          ダリアン・ベングストンvsリー・モリアーティ(NAP 2023/10/29) 技巧派らしく、テクニックをぶつけて鎬を削ります。 とはいえ独善的になりすぎず、しっかりと観客が見て楽しめるレスリングになっている。 これだけでもう素晴らしい。また、モリアーティがAEWで培った経験値に ベングストンが押されるのはリアルな立ち位置を反映しておりグッド。 モリアーティは以前の技量でもって見下すヒールスタイルから さらに深く自分色にコントラストを調整していますね。 必ずしも上手くいってい

          2024年6月のプロレス感想

          2024年5月のプロレス感想

          ジェームズ・エリスvsグリンゴ・ロコ(IWN 2024/2/29) エリスは昔のMJFのよう。 徹底したヒール戦法をグリンゴに対してとっていき、主導権を握ります。 必ずしも最大限有機的に組み合わさっているとは言えませんが 一つ一つのダーティーワークは歴史が答えを示している通り効果のあるものなので 王座戦としての雰囲気づくりという点では成功している。 フェイバリットムーブもクラバット+ロシアンレッグスウィープという オールドスクールの極致みたいな技で、当人が好きで このスタイ

          2024年5月のプロレス感想

          2024年4月のプロレス感想

          ダーティー・ダンゴvsジョシュ・アレキサンダー(TNA iMPACT #1024 2024/2/24){3/7} 今年もジョシュは外しませんね。 ダンゴの脚攻めに対して最適といえる反応を示し、またリアルタイムで陣形が変わる様を美しく表現する。 例を挙げると、対角線上に走るショルダー・タックルで崩れ落ちた場面でしょうか。 これはジョシュにしかできない超一流の芸当。 とはいえもちろんダンゴも素晴らしかった。肉体的にはやや衰えが見られますが WWE仕込みの強弱のついたロジカルな脚

          2024年4月のプロレス感想

          2024年3月のプロレス感想

          ジュニア・ベニートvsミョンジェ・リー(C4 2024/1/19) 挑戦者のミョンジェ。 彼の強みは物怖じしない破天荒さですね。 ムーブの精度は低いですが、気持ちでプロレスをしているので 見ている人に訴えかける力を持っているレスラーともいえる。 王者のベニート。 タッグとしては何度か見ましたが、シングルの方が適正ありそう。 細身ながらパワフルで、身体能力も高い。 そして観客と心を通じ合わせる、万人に人気が出そうなタイプ。 試合としてはC4らしく、オーソドックスな素地にドア、

          2024年3月のプロレス感想

          2024年2月のプロレス感想

          オースティン・ルークvsレロイ・ロビンソン(H2O 2024/2/5) 王者として風格が出てきたルーク。 新人と思しきロビンソンに対して胸を貸すようなファイト。 クロス・フェイス狙いのための肩攻めも自然な形で織り交ぜていきます。 ロビンソンはセドリック・アレキサンダーのようですね。 そこまで頭抜けている感じもしないが、新人としては ある程度の水準を満たしており、王座戦に抜擢されるのも納得です。 劇的な面白さはないが、両者の力量を味わえるという点では悪くない。 ***1/4

          2024年2月のプロレス感想

          2024年1月のプロレス感想

          ジョードン・ブレイクスvsコナー・ミルズ(WrestleForce 2021/10/23) 丹念にグラウンドの攻防を。 一つ一つの動きにちゃんとした理由があって、筋が通っているのが素晴らしいですね。 形だけ整えればいいという選手が多い中、この二人は違う。 ミルズのペース・チェンジは鮮やかだったし、ブレイクスの反撃方法も 彼のスタイルに基づいている。試合全体の設計図を二人が共通認識として 描けているのが手に取るように伝わってきます。 小会場でも全力を込めて取り組む二人の姿勢を

          2024年1月のプロレス感想

          2023年12月のプロレス感想

          サブカルチャーvsサンシャイン・マシーン(RevPro 2023/8/6) UKタッグの最高峰にいる2チームによる対決。 理の連関がとにかく美しいですね。 シークエンスの連続に際して全く違和感、人工的な臭いを感じさせない。 タッチの権利を重視し、流れ無視でトルネードに動くこともなく、お手本のようなタッグマッチです。 そういう意味で例えるならサブカルチャーvs.ABCに近い部分がありますね。 ただライバリティーという意味ではやや弱いし、フェイス対決なので勝手にブーストがかかる

          2023年12月のプロレス感想

          仮想ネット・プロレス大賞2023投票内容

          あけましておめでとうございます。 例年でしたらブラックアイさんの「ネット・プロレス大賞」に投票して新年のご挨拶とさせて頂くのですが、 今年は開催されないとのことなので、僭越ながら「もしネット・プロレス大賞2023が行われていた場合」の投票内容を公開します。 レギュレーションは以下のサイトから。 最優秀選手賞(MVP) 1位:イホ・デル・ヴィキンゴ 2位:ウィル・オスプレイ 3位:グンター 2023年はどの団体でもヴィキンゴを見かけましたね。 スタイルに賛否両論あれど、ハ

          仮想ネット・プロレス大賞2023投票内容

          マイベストプロレステーマ曲10選2023

          昨年も行いました、お気に入りのプロレステーマ曲紹介を今年も行います。 今回は順位はつけず、10選という形にしました。 レギュレーション 配信開始日が2023年に行われた曲のみ そのレスラーに対して作られた楽曲でないものはNG 著作権フリー曲のマイナーチェンジ版はNG 1.Prime Time(セドリック・アレキサンダー) セドリックといえばギミックが紆余曲折しているイメージですが、 テーマ曲も数多くあり、CWC、ハート・ビジネスなど様々な曲を割り当てられていました。

          マイベストプロレステーマ曲10選2023

          2023年11月のプロレス感想

          2023年11月のプロレス感想です。 マット・トレモントvsオースティン・ルーク(H2O 2023/7/29) 師弟対決。 その題目に応えるべく、丁寧にレスリングを。 そこから荒っぽく展開させ、ルークが場外へ捨て身のサマーソルト・ドロップ。 攻勢を握ったものの、今一つ印象を残せない。 なんでも器用にできる部分が裏目に出てしまっていますね。 そういう意味では役割分担という意味でトレモントの方が割り切っていた。 リアルに立脚している関係性ながら、リアルならではの弱さが露呈した

          2023年11月のプロレス感想

          2023/11/5 FREEDOOMS NAGOYA BLOODYLAND 2023 観戦記

          追記 日付が間違ってたので直しました 時間が出来たのでFREEDOMSを観に行ってきました。以下感想です。 ※開始時間に間に合わなかったので一部割愛してます KFC世界ジュニアヘビー級選手権試合:政岡純(c)vs.バラモンシュウ 政岡は今風のレスラーで、その華やかさは一つ一つの所作からも十分伝わってきた。 もちろん彼が王者に相応しくないというつもりはないが、 パラメーターでいえば優等生的な部分が強く、その点は残念だった。 シュウはそのルーツに起因した攻め、展開付けを行っ

          2023/11/5 FREEDOOMS NAGOYA BLOODYLAND 2023 観戦記

          2023年10月のプロレス感想

          ロッキー・ロメロvsゲイブリエル・フエルサ(Northern Crown 2023/5/27) カードからは想像できない、基礎の基礎から掘り起こしたレスリング。 もちろん両者ともある程度経験を重ねた選手であることは周知ですが、 こういうじっくりとした見せ方をとってくるとは思わなかった。 ロッキーは壁役として器用にこなしていますね。オールラウンダーとしての資質を発揮できている。 フエルサも普段はFoFとしての活動が多いですが、この試合においては シングルプレイヤーとしての可能

          2023年10月のプロレス感想