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【読書感想・書評】30秒で子どもの未来は変わる! 勝手に才能が伸びる風間式育成メソッド/風間八宏・北健一郎| FBase マガジン #19
本の読書感想・書評になります。
今回は「30秒で子どもの未来は変わる! 勝手に才能が伸びる風間式育成メソッド」
風間八宏・北健一郎 著 の本です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651872513172-bIdxAsZFxp.jpg?width=1200)
サッカーは自分が好きでやってるか?夢中でやっているか?子どもは大人のおもちゃじゃないよ?大人が頑張り過ぎてないですか?そっと見守ってあげてね。
親にとって、指導者にとって、子どもにとって、一番大切だけどすぐに忘れてしまう事を風間さんの独特な言葉で思い出させてくれる本でした。
どんな本なの?
著者である北健一郎さんが風間さんと出会い、インタビューをしていくうちに、風間さんのもつ素晴らしい力に気づいていく。
風間八宏さんは選手が持っている「上手くなりたい」という気持ちに火をつけるのが非常に上手い人だということ。どんどんその人のポテンシャルを引き出していく。
風間さんと触れていくうちに、そう感じた北健さんがもっとこの風間さんの声をいろんな人に伝えたい。しかし世界に「風間八宏」は一人。誰もが聞けるわけではない。そこで親・指導者・子どもの抱える悩みを北健さんが代わって風間さんに聞きに行ったできたのがこの本だ!
親の悩み、指導者の悩み、子どもの悩みに分けて書いてあるので自分にあった項目を探しやすく読みやすい内容になっている。誰もが一度は抱えたような悩みを北健さんが代表として風間さんに聞いて、一つ一つ回答していく内容になっている。
北健一郎さんと風間八宏さん
北健一郎さん
フリーライターとして活動を始め、フットサルやサッカーの内容で原稿を執筆。「なぜボランチはムダなパスを出すのか?」「サッカーはミスが9割」など著書は多数。風間さんとの出会いは当時川崎フロンターレ監督だった時から。
風間八宏さん
現名古屋グランパス監督。現役時代は清水商業から筑波大学に進学。大学在学中に日本代表になり、卒業後ドイツでプレー経験をもつ。その後日本に戻ってきてプレーした。
桐蔭横浜大学サッカー部、筑波大学蹴球部を経て川崎フロンターレでプロ監督のキャリアをスタートさせた。2017年より名古屋グランパスの監督に就任した。
この本を読んだ感想
サッカーに関わる親・指導者・子どもが抱えるそれぞれの悩みを風間さんの視点から答える内容になっている。自分の目的にあったところを読めばいい!
3つに区切られたフェーズ
PART1 親の悩み
PART2 指導者の悩み
PART3 子の悩み
という感じで目次で区切られているので、自分の当てはまる項目を探し出すのも非常に分かり易くなっているのも良いところだ。こんな感じに!
PART1 親の悩み
・親が先回りしない!
・親が頑張り過ぎない事!
・親にとって世界一楽しい試合は子どもの試合だ。バルセロナやどこのチームよりも。熱くなるのは分かるが、子どもに感謝しながら試合を観る!
・風間さんのスクール選びの3つのポイント!etc…
PART2 指導者の悩み
・とにかく子どもを見ること!
・大切なのは子どもの邪魔をしない事!
・重要な事は「継続」と「刺激」
・上手くなりたいと飢えさせるetc…
PART3 子の悩み
・上手くなる為に一番大切な事はどれだけサッカーが好きかどうか!
・監督の言うことなんて聞くな!
・ボールを完全に止める!etc…
子どもの主体性を引き出そう!
風間さんの指導の考えが詰まった一冊だ。子どもの主体性を引き出すことが重要ということがよく書かれれいた。子どもは大人のおもちゃではなく、サッカーをやっているのはあくまでも子どもであって、親がやる気になり過ぎないということ。サッカーをやらせてはいけない。そうすると子どもの言い訳の材料になってしまう。伸びる選手は自分からやっている。やりたいからやっている。
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そう、それは親や指導者も決して理解していない事ではないと思う。ついつい忘れてしまっている事かもしれない。でもついつい熱くなって叱ってしまったり、あーだ、こーだ声を挟みがちになってしまう。しかし、見守ってあげること、子どもの主体性を引き出す為に待ってあげることが非常に大切ですよと教えてくれる内容だった。
この見守ってあげることや、待ってあげるってことって、分かっていても難しいんですよね。大人たちが声をかければすぐに解決できるかもしれないが、それが子どもの為にならない事もある。子どもたちが自分で考えて、行動し、自分で自分の心に火をつける事は、子どもにとって、子どもにとってすごく大切ですよね。
全部読んだ方が面白い!
上でも挙げたように親・指導者・子どもと3つのフェーズ分けられているので、自分の当てはまる項目だけ読むのももちろん良い!
でも、違う項目を読むのも非常に参考になる。親がどんな悩みを抱えているのかな?指導者はこう言う事も悩んでいるのか!子どもって遠征でかかるお金を気にしてたりするんだ!など、自分とは当てはまらない立場にも目を通す事で気づきがあって面白いかもしれない。やっぱり最初から最後まで読んだ方がいい!面白くてあっという間に読めるので!
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サッカーに関わっていない人でも、子育てに悩んでる親や、何かの子どもの指導に悩んでる指導者、何かチャレンジしたいなと思っている人にも風間さんの言葉が背中を押してくれている内容にもなっているので、たくさんの人に読んで欲しい!読んだ方がいい!と思える一冊でした!!
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