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息子の中学剣道部の最後の大会の話_日記#16

先日、息子(中3)の剣道部の最後の大会がありました。

息子は中学から剣道を始めたので、小学生の頃からやっている子にはなかなか勝てません。
中学2年生の時の大会では、明らかに相手が強くて、すぐに二本先取されて負けてしまったのを見ています。

親の心境としては、
すぐに負けてしまったら可愛そうだな。
悔いが残らないよう全力を尽くしてほしい。
そんな気持ちでした。
親では何ともできないので、楽しみよりも不安が勝っていました。

子供がいると、こうやって自分の親も感じたであろうことを追っていくことができて、良いですよね。僕はサッカー部でしたが、親も試合を見に来てくれていたので、その時の親の気持ちを想像できて面白いです。
このようなイベントの時は、子供を見ながらも、いつも自分の親のことを思い出します。

さて、試合の方は。
始まって、すぐに一本取られてしまいました。
その後、お互い打ち合いが続き、息子がなんとか面で一本を取りました。
最後、お互いに面を打ち合ったのですが、相手に一本取られました。

息子は1回戦で負けてしまいました。

だけど、一本取ったのを目の前で見ることができました。僕にとっては一生残るであろう思い出のシーンになりました。本当、見れて良かった!

終わった後に話を聞くと、「今回は勝てたわ。ちょっと悔しい。」と言っていたのが印象的でした。

確かに「最後、お互いに面を打ち合った」所を、家庭内でビデオ判定してみたのですが😁
素人ではわからないくらい同時に面入ってたんだよなぁ。残念!

息子は普段から、あまり競争心のない性格です。俗に言う「我が道を行くタイプ」、マイペース型です。

多様性が認められる世の中になり、マイペースなこと自体は、あまり気にしてはいません(そもそも小さい頃からそうなので、変えることもできなさそうですし。)

ですが、競争心だけではなく、向上心とか、大変なこと(嫌なこと)も頑張る気持ちとか、そういう点も少し欠けているような気がしていて、気になってました。

ですので、息子の「ちょっと悔しい」発言は、僕にとっては新鮮でした。「息子の中で、何か良い方向に変わってきているのかも」と思いました。まだ漠然ではあるので、これからはこの点も注意深く見ていこうかな。大会は最後ですが部活は引退せず、まだしばらくは続けていくようですので。

試合には負けてしまったけれど、子供にとって何か得る物がきっとあって。
子供の部活は、やっぱり勝ち負けの結果だけではないんですよね!

それまでの過程は勿論、勝つにしろ負けるにしろ結果を受けて何を思ったのか、も成長の糧になるのだと思いました。

その時に親にできることは何でしょうね。前向きな感情を風化させないように、思いを一緒に共有したり、言語化して印象付けたり、なんですかね。

さて、これまで剣道部で礼儀作法を学べたことも、子供にとって大きかったと思います。

剣道の練習を始める前は、正座して上座に礼、先生に礼と挨拶、正座のまま先生の話を聞いてから剣道の頭巾や面等を身に着け、気持ちを落ち着かせてから練習を始めます。

練習では、一本に必要な「気」が必要なので、激しい動きに大きな声が必要です。

そして、剣道の練習を終わる時も、同じく正座して剣道の面や頭巾等を取ってきれいに畳んで置き、先生の話を聞いてから、先生に礼と挨拶、上座に礼をして終了です。

「静と動」を学べるって言うのですかね。
これが静と動の成果か!というのは、まだ見えないですけど(笑

でも、礼儀という意味では、基本的な朝のおはよう等の「挨拶」や、ありがとう等の「感謝」の言葉は、自然に言えるよう育っていると思います。

家の外だけでなく、家庭内であっても「挨拶」と「感謝」の言葉を声に出すことを大事にしています。これは家庭の教育の範疇ではありますが、思春期の中でも出来ていることは、剣道部での習慣も大きく影響していると感じます。


最後に、剣道の大会を見ていて、これはすごいなぁと思った点を。

大会開始前、会場内で、色々な学校の生徒さんが入り交じって、思い思いの打ち合い練習をしていました。しばらくして、大会運営さんから「皆さーん、連絡がありまーす。この後、◯時までは練習ができます。その後は…」のように、マイクでアナウンスが入りました。

アナウンス前までは、大人数での練習の掛け声、竹刀が防具に当たる音、保護者さん達の雑談、等々で会場内は「ガヤガヤ」状態でした。
「皆さーん、連絡がありまーす。」の瞬間、生徒さんたちは皆一斉に、運営側を見て正座。急に会場内が「シーーーーン」と静寂です。

そんな中、雑談を続ける保護者さんがいる訳もなく、会場内にアナウンスだけが響いていました。よーく聞こえました😁

僕が学生の頃のサッカーの大会では、会場が外ってのもありますが見られない光景でした。なので、びっくりすると共に軽い感動すら覚えました。

そして、アナウンスが終わるとまた、大人数での練習の掛け声、竹刀が防具に当たる音。

おお、ここでも静と動を発見!


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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