【自分用に買い込まれるお菓子】
「通年でなんとか作れないですか!?」
毎年2月が近づくと、自分用に買い込むお客様から、
こんなご要望を多くいただきます。
発売と同時に、自分用に買い込む
お客様がめちゃくちゃ増えるお菓子。
それが、バレンタイン限定の
フィナンシェ・ショコラです。
イルローザのヘビーユーザーにとって、
2月の定番・常識のような位置づけで、
例えば、弊社秋限定の和栗のモンブランは、
「今年はいつ発売ですか?」と店舗でお客様から
問い合わせが殺到するのですが、
その2月バージョンがこのお菓子です。
どうして、これほどの人気ぶりなのか?
それは、イルローザのフィナンシェだからできた、
ある特別なチョコレートに秘密が隠されています。
今回は、その秘密を解き明かします。
「アーモンドとチョコの風味が際立つフィナンシェを作ってください」
創業者のこんな一言がきっかけで、
このお菓子の開発はスタートしました。
開発依頼を聞いてるそばで、
職人は「ああ使いたい…絶対これだろ…」
とある特別なカカオのことで頭がいっぱいになっていました。
それが「ベネズエラ産クリオロ種」
という希少かつ非常に高価なカカオです。
カカオと聞くと、ベルギーやガーナなんかを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は最も上質なのは、ベネズエラ産です。
世界の生産量わずか3~5%の高級品として、チョコ好きに愛され、香り・酸味・味わい全てが一際高い、まさに特殊なチョコレートです。
特殊な理由は、カカオバターが通常の比率より少なく、カカオの味が強く出るからです。
そのため、カカオ単体だと、
口溶けが悪くて食べづらく、
同時にお菓子等を作るには
非常に扱いづらい素材と言えます。
ではなぜ、職人はこれで
頭がいっぱいだったのでしょうか?
それは、お客様からのある言葉がヒントになりました。
「イルローザのフィナンシェが一番おいしい!」
普段、当社のフィナンシェを購入してくださるお客様からよくお声かけいただく、大変嬉しい言葉です。
他店のフィナンシェとの圧倒的な違い。
それは…
”至極の油分”
です。
これは、焼く直前に焦がしバターをたっぷり塗り込み、贅沢に2種のアーモンドを生地に入れる直前で
挽きたてにすることで風味が活きた”至極の油分”が、フィナンシェに閉じ込められるからです。
その差が、イルローザのフィナンシェが支持される理由の一つですが、
この至極の油分が、口溶けの悪い高級カカオを進化させ、腰を抜かすほどの最高の問題作が完成したんです!!
そんな最高の問題作は、当社のガトーショコラ・クラシックより
香ばしくて、噛むとジュワッと油分が広がり、しっとりしてます。
でも、外はカリッとしていて、
中でも外の端っこのカリッと具合は、すごいです!!!
チョコの風味は甘過ぎない、本格ショコラの味わい。
本当に甘過ぎないので、通な人は、
「フィナンシェ・ショコラにチョコがけをして楽しみたい」
「あえて甘い飲み物と一緒に食べるとさらにおいしい!」
こんな声もいただきます。
どこのフィナンシェよりも外側が「カリッカリ」なのは、至極の焦がしバターとアーモンドの油分が効いているからです。
そこに濃厚で甘過ぎないショコラの風味と香りは、本格的な逸品です。
季節限定にもかかわらず、自分用に買い込むお客様が急増し、「通年でなんとか作れないですか!?」とまでご要望いただけるのは、
イルローザがプレーンのフィナンシェに一切の妥協なく、最高を目指し続けたことで、
職人の攻めたアイデアである
特別なチョコを使えたことによって、
最高の問題作が生まれました。
通年販売しないのは、やはり寒くてチョコレートが一番おいしく感じる時期に、味わっていただきたいからです。
今日も職人が、手でひとつひとつ作り始める頃合いです。
味わう際は、今日のお話を思い出しながら、じっくり味わってみてください。
最高の問題作の意味を、フィナンシェとショコラの奥深いハーモニーで、ご理解いただけると思います。
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