昼間に、爪を、夏靴で、ざらめ雪を踏む。
夜は労働。爪をカットする。
わたしは、週末、臓物の店で働く女になるので、働き、対価を得、家族に、なんとか、不自由な暮らしをさせぬように、働く、汚れた皿を洗い、他人がほじくったつまようじを、かき集め、洗う、運ぶ、下げる、叫ぶ。
もちろん、叫ぶ詩人の会には、所属しておらず、もっぱらご注文に関してだ。うう、サム。急に叫びたいけど、さすがに、労働中は叫ばない。叫ぶってなにを。青くさくもあるまい。
今月にはいってから、体調があんまし、ましましだったけど、今日は、中くらい。
土曜日で予約がみっちり重なりあい、重層的であるため、たっぷり駆け回り7時から八時過ぎまでの記憶がない。
店をでると酔客のカラオケが他店から。
夏ならきっと、胸が締め付けられるような情景と感じるんだろな。
札幌は、半分春で、半分冬で、だから、心と体もまだ、半分、つまりわたしは、啓蟄。
意味あいも定かじゃないのに、啓蟄、啓蟄、と使う、Xでもリプる。
たぶん、「チツ」という響きがとても感傷的に聞こえるのだろうが。言葉は素敵で、わたしの思惑も飲み込む。
とまあ、帰り道。
小説からはなれるのが怖くて、日記をかいている。
ともかく、文藝の受賞作などよんだり、選評を読んだり、募集要項を読んだりしているのだ。
胸が熱い。静にたぎっているような、火花をおとされたような。線香花火のあの、まるっこい落ち火、あれを、おとされたみたいな焦り。
小説、起きて書くよりも、スマホでニュースとか見ている自分が、心底いやだ。
そして、日記のこの文章も、気にくわないけど、喰えなくはないし、かくしかないし、かえって、煙や汗や、疲労を流すために風呂。
色や、音や、空気を、めくるめく言葉じゃなくてもいいから、わたしは、書きたい。
先日かいたけど、追加の恐怖を発見。
古い医院建築の廃業して、住宅を兼ねている古めかしさ=不安である。
ともかくそう、以上
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