具は片栗粉と玉ねぎ、ラードのみ!あつあつにソースがよく合う「足利シュウマイ」、1個40円の「岡田のパンヂュウ」、地元の老舗とり弁、焼きそば、いもフライ
週末足利へ行った。主目的はBリーグのプレシーズンマッチ。だが私は以前からこの街を歩いてみたかった。気になる食べ物がいくつかあったのだ。
最初に向かったのはJA直売所「あんあん弥生」。「あんあん」は安全安心。
比較的小さな店舗で、品物が見やすく買いやすい。新鮮な野菜を選んだ後、レジへ向かう途中に地元店のお弁当や足利らしい焼きそば、いもフライ等の惣菜が並び、いずれも美味しそう。私はじゃがいもに目がない。この辺りの名物、ポテト入り焼きそばやいもフライはどうしたって看過できない。地元の老舗店と思われるとり丼も美味しそう。是非食べてみたくて昼食用に購入。
結果的にこの選択は大正解だった。ここで買ったほぼ具のない焼きそばと少し酸味のきいたソースが美味しいいもフライ、「加茂川」さんのとり丼がこの日の昼食になった。試合会場での飲食販売が殆どなく、混雑もすごかったので買っておいてよかった。
続いては移動式屋台の「岡田のパンヂュウ」。行列で有名な店である。来る途中に立て看板を見つけ、駐車場も確認できたが空きがなく、検索すると近くのまちの駅に停められそう。行ってみるとなんと駐車無料だった。ありがたい…。
改めて徒歩で「岡田のパンヂュウ」へ向かい、列に並ぶ。「パンヂュウ」とはあんこ入りの粉もの。全て手焼きで、たこ焼きよりもやや大きい丸いくぼみの銅板に小麦粉生地を流し、これまた熟練の技でヘラを使ってこしあんを均等に生地の上に落としていく。適度な焼き加減になった頃合いで平らな面に返し、可愛らしい帽子型に焼き上げる。何よりすごいのはその価格で、今どきなんと1個40円。この暑さ、焼き手の方々はさぞ暑かろうと思うがそれでも40円。頭が下がる。
買い終えて行く先客の方々が手にした包みが大きい。「10個入2つに5個入3つね」等と包装単位で注文する方が多いようで、ひと組あたりの購入数が多いため結果的に待ち時間は長め。私たちは20分ほど並んだ。ただ、一時間ほど後に再度前を通りがかった時には列はなかったので、開店直後で混む時間帯だったのかも知れない。
2人で2個ずつ、計4個購入。5個までは白い紙袋、それ以上は包装紙に包まれる。
待ちきれない夫があつあつのうちに食べてにこにこしていた。聞くと思ったほど甘くなく、皮もしっかりしていて食べでがあるとのこと。
私はもう少し後で食べたが、確かに甘さ控えめ。そして意外ときいている塩気が良い。この塩気のおかげで何個も食べたくなる味なのだ。むっちりとした生地も余計な風味のないちょうど良い美味しさで、この手の粉ものは重曹の匂いが気になることも珍しくないが、そういった感じもなくしごく自然な味。これなら老若男女みんなが好きになる。大量買いも頷ける。
続いて向かったのはたいそう立派な大きなお寺、鑁阿寺(ばんなじ)。参道にはちょこちょこ見て歩きたくなる小店が並び、ついつい引き寄せられる良い雰囲気だ。栃木県の名木にも選ばれている境内の大いちょうは、なんと樹齢600年近く。
その境内にある「大日茶屋」が、本日最後の食いしん坊目的地である。
ここでいただくのは足利名物「足利シュウマイ」。
先程のまちの駅や、市内各地の飲食店でも広く提供されている。特徴はその具の中身。肉は不使用で、玉ねぎ、片栗粉(やはりじゃがいも!)、そして肉の風味を補うラード。
これらを練り合わせた具を包んで蒸し、地元のソースがかけられ供される。具の内容からだいたいの味・食感は想像できるが、ソースというのが予測のつかない点。どんなソースを使うかで味の印象も変わりそうだ。
大日茶屋さんでは蒸し・揚げのいずれかが選べ、一人前は2個190円。
蒸しを2人前注文して持ち帰ろうとしたものの、受け取った包みがあまりに美味しそう・・・
幸い天気も良く、表のベンチも空いていたのであつあつのうちにいただくことに。
ひと口で頬張るのは危険な熱さ。ふうふうしながら食べてみると、美味しい!!これは予想しなかった味だ。フルーティな、塩気は抑えめで酸味のやや感じられるとろっとしたソースが美味しさの決め手。これがものすごく合う。具を考えればもっと味気なく感じそうなのに、このソースのおかげで何個も食べたい味になっている。これは良い、できればもっと食べたい…。けど食べ過ぎると後の行程に影響が出そうなので2個でがまん。
いやあ美味しかった、ごちそうさまでした!
あまりに美味しかったのでこのソースを買って帰ろうかとも思ったけれど(店内で販売中)、ここで蒸したてで食べるから美味しいのよねと思い直す。足利には乗り換えで来る機会もたまにあるし、そう遠くもない。また来れば良いのだ。
この後向かったプレシーズンマッチは残念ながら負けてしまったけれど、この時期の試合は勝つことが主眼ではない。新加入選手の確認含め、久しぶりに応援するチーム、選手に会えることが何よりの目的。またBリーグの新シーズンが始まるな、週末や水曜に出かける生活が戻って来るなと実感する、そのことが嬉しい。
そんな訳で来週末は同じくBリーグのカップ戦…と言うより東北のチームにとって毎年の恒例行事、東北カップ観戦に青森へ。私にとってスポーツ観戦とご当地グルメ探訪はセットなので、青森でも美味しいものを見つけるのが楽しみだ。