遠征帰りの伊勢うどん（三重県のスーパー「ぎゅーとら」にて購入）と、「即席カレー」使用の夏野菜たっぷり玄米カレー
名古屋・三重遠征から帰った翌土曜日のランチ。
暑い中２日で３万歩ほど歩いてへとへとで、帰る際夫にメールで「明日のお昼は伊勢うどん」と予告していた。つくるのがとても楽だから。
伊勢うどんは必ず買って帰るつもりでいた。それもよくある土産用の詰め合わせ品ではなく、地元の方々が普段食べているものを買いたくて、三重のローカルスーパー「ぎゅーとら」へ行って選んだ。
伊勢うどんは他の麺類のように茹で加減が肝心…ではなく、ふわふわの柔麺なので気が楽。多少茹で過ぎても問題ないのが、疲れている時や余裕のない時には殊にありがたい。しかも伊勢うどんは具をあまり入れず、シンプルに生卵と青ねぎ程度が美味しいと言われる。いろいろと具を準備する必要がなく、これまた楽。
しかし翌朝早くに目覚め、雨続きでたまっていた洗濯物を何回かに分けて片付け、天日干しを待っていた梅も２袋分並べて外に出してひと息つくと、なんだかうどんの気分ではなくなっていた。
夏野菜カレーが食べたい、それも玄米で。
妙に具体的なイメージが自分の中にある。ちゃんと栄養を摂るよう、体が要求しているようだ。ともかく玄米を洗って分量の水と共に土鍋に入れ、数時間浸水。
続いてカレーに使う野菜を用意。２人分のお昼で食べ切る量なので少なめに。ベースに刻み生姜とにんにく、熟したトマト半個。具材は中ぐらいの茄子１本、十六ささげ数本、玉ねぎ半分、きゅうり１本。にんじんの甘みはなんとなくこの組み合わせに合わない気がし、じゃがいもの味も邪魔する気がして両者の代わりにかぼちゃを数切れ。何やらこの日の体は些か気難しいようだ。疲れていると時々ある。普段はカレーににんじんは必ず使うし、あればズッキーニやピーマンも入れるのだが、どうもこれ以上足してはいけない感じ。
ベースの野菜を炒めて香りが出たらトマトを加え、余分な水分が飛んで馴染んだら火を止め、別のフライパンで具材の野菜を炒めて鍋に移す。ここにベースと水を加えてしばらく煮、かぼちゃが柔らかくなったらルーを加える。
普段あまり使わないルーを使ったのは、だいぶ前に豊橋で買った「即席カレー」を使ってみたかったから。粉末なので使いやすく、すぐに溶けて馴染む。確かにこれは「即席」。
うん、思った通りの懐かしい感じのカレー。辛さもちょうど良い。なるほど、こういう味なのね。これなら肉でもシーフードでも、どんな具材もうまくまとめてくれそう。便利ですね。
薬味にいつもの福神漬を…と冷蔵庫から出そうとしてふと思いつき、それ以外の漬物もとり合わせてみた。和風寄りのカレーなので悪くない。
旅行や遠征中はどうしても野菜不足や食物繊維不足になるので、消化の良いうどんよりも、野菜と玄米で体を整えたくなったのだろう。
そんな訳で伊勢うどんは翌日のランチに回り、すっかり伊勢うどんの口になって楽しみにしていた夫をまる１日待たせてしまった。ごめんよ。
具はとろろとわかめ、ねぎ、梅干しは今年の新作十郎梅。うどんのたれは食卓で各自かけるスタイルにした。薄めずに使えるので便利。
美味しかった。
過去伊勢うどんを駅そば（駅うどん）や三重のコンビニ商品等で何度か食べたことがあるが、正直それほど美味しいものとは思わなかった。
だが、専用麺とたれで指定通りにつくるとちゃんと美味しい。実に美味しい。見直した。
麺自体の味も良いし、たれには様々な具材のだしが使われて、こちらも美味しい。以前食べた時のたれはもっと甘みが舌に来るややしつこい感じの味だったように思う。今回買った「麹屋」さんのはまろやかで複雑みもあり、他では食べられない味。
太くてやわやわもちもちな麺に、このたれが優しく絡んで少しずつ浸透していく感じがなんとも良い。とろろも正解。やはり名物ってちゃんと美味しいものだ。買って来てよかった。
今回三重に足をのばしたのは、さほど熱心ではないがリリース時から続けている「ドラクエウォーク」のお土産スポットと、全国で唯一宿泊したことがないのが三重県だったから。これでめでたく全都道府県宿泊済。
幅を持たせた予定を組んでいたので現地での変更もあり、想定よりもはるかに楽しい１泊２日だった。何より三重県の美味しいものに触れ、心の距離がぐっと縮まったのは良かった。
次は鳥羽まで行ってみたいな。