
【今週の豆・野菜イタリアごはん】#61 ZENBミールのお手軽パスタ、カリフラワーのストゥファート、ロマネスコのアンチョビマリネ、椎茸のバルサミコソテー
こちらは12月初旬につくった週末ごはん。だいぶ日にちが経ってしまったけれど、今の時期でもつくりそうな内容なのでまあ良いかなと。
そんなに前の献立を改めて記事化しようと思ったのは、この時試した「ZENB MEAL」の使い方が気に入ったから。
黄えんどう豆100%の麺「ZENB」についてはご存知の方も多いと思う。私が気に入っているのは同シリーズの豆オートミール「ゼンブミール」。麺より茹で時間が少なく、1ポーションも30gと小さめでより手軽に使える。
豆好きの私はZENBシリーズに興味があり、昨年ベーシックな丸麺と専用のパスタソース、ラーメンスープがセットになった商品を取り寄せ試してみた。豆の風味がスープと合わさってより美味しくなる点で、パスタよりもラーメンとして使った方が美味しく感じた。パスタで使う場合は、豆の味が思った以上に強く出るため、セットのソースを使うよりも風味に合わせて自分で調理した方が美味しくできそう。また、小麦のパスタと比べて価格も張るので、常時買い置くにはややハードルが高い。
とは言え、あの豆の風味と茹で汁の美味しさは捨て難く、イタリアンに活用したいと思った。細めの麺またはショートパスタならより使いでがあるかも。そう思って次にZENBマメロニ(マカロニタイプ)とZENBミールを買ってみたところ、後者が気に入ったという訳である。


ZENBミールの利点はひと袋30gの軽めのボリュームに加え、かつ生地が薄いので調理時間も短く、ソースやスープがよく絡んで馴染みやすい点。この「ソースの馴染みやすさ」の点で、丸麺はパスタとしては使い難かった。ショートパスタ的形状で薄いZENBミールならこの点が解消できるのでは?と思ったところ、大正解。ZENBシリーズをパスタとして使うなら、私はZENBミールが最も使いやすいと思う。
◆ZENBミールのトマトパスタ
この時は、ZENBシリーズのトマトソース1袋にZENBミール2袋分を合わせた。豆のトマト煮は美味しいからである。単純に記載通りに各々レンジ加熱して熱いうちに混ぜただけ。パセリやオレガノ、お好みですりにんにく等も加えるともっと美味しいかも。
いずれにせよ、ZENBシリーズをパスタとして使う場合には「小麦麺の代用」感覚ではなく「パスタの形状をした豆」と考えて調理した方が美味しく使えると思う。

この豆パスタはいろいろと活用できそうなので、また気に入った用途があったら記事化したい。サラダパスタやグラタンにもきっと向くはず。

◆カリフラワーのストゥファート

我が家では冬の定番、夫いわく「カリフラワーのスープ」。カリフラワーがほろほろに柔らかく、そこにチーズと卵、オリーブオイルの優しい風味が絡んで大変ほっとする味。
つくり方も至って簡単。適当に切ったカリフラワーとその葉を鍋に入れ、ひたひた程度の水と塩ひとつまみ、やや多めのオリーブオイル(これがポイント。野菜が柔らかく煮える)を加えて煮、食べる直前に卵を落としてお好みのチーズを加えてできあがり。冬には定期的に食べたくなる一品。
◆ロマネスコのアンチョビマリネ

単純だがそれだけに茹で時間やマリネの味づくりが試される一品。
ポイントはロマネスコを美味しくゆで上げること(大きさを均等に切り揃え、沸騰したお湯に塩を加えてロマネスコを入れ、いったん沈んで浮き上がったら30秒程度)。熱いうちに予め用意したマリネ液(みじん切りのにんにく、アンチョビ、赤ワインビネガー、オリーブオイル、こしょう)と合わせる。冷めて行く過程で味がなじむので、手順とマリネ液の用意が肝要。アンチョビは自家製使用(そういえば続報書いてない…)。
◆椎茸のバルサミコソテー

先日もきのこ(しめじ)のバルサミコ炒めを書いたが、椎茸やエリンギのように薄切りにして炒める茸の場合は強火でしっかり両面焦げ目がつくほど焼き付けるのが最大のポイントで(故に焼いている間はあまり触らない)、最後に手早く調味料を絡める。椎茸の風味に合わせてバルサミコ、醤油、はちみつ、胡椒を使用。
私はしめじやひらたけの時にははちみつを使わないが、椎茸やエリンギの時には入れたくなる。赤ワインにとてもよく合う。
◆蓮根とにんじんのバルサミコソテー

バルサミコが2品になってしまったが、椎茸とはずいぶん味の印象が違う。蓮根は厚めに切って歯触りよく、にんじんはしっかり加熱して甘みを引き出したかったので最初ににんじんを焼いて(オーブン加熱でも可)甘い焦げ目がつくぐらいになってから別のフライパンでソテーし塩・こしょうした蓮根と取り合わせ、バルサミコ大さじ1程度と醤油少々を振り、よく混ぜて仕上げた。もしかしたらバルサミコは先に人参に絡めた状態で蓮根と混ぜてもよかったかも。これまたワインの良いおつまみ。

この日は肉や魚の料理がない野菜中心メニューだったが満足度は高かった。その辺りにZENBの良さがあるような気もする。豆をしっかり食べた感じがするから。私は普段からいろんな豆を調理するので、乾燥豆を戻したり茹でたりするのを面倒とは思わないが、出張も残業も多いフルタイムで働いていた頃は時間や体力の余裕がなくてなかなかできなかった。そういう方が手軽に豆を食べられるという意味でも、良い商品だと思う。あともうちょっと安ければ、もっと手軽に使えるんですけどね…。それと、公式サイト(最安)と楽天・Amazon内のショップで価格差が相当あるので要注意。商品設定も微妙に違ったりするので難しい。