人生の物語⓪ リメイク
1.悩み
10代の頃、
生きづらさに悩んでいた。
辛くて
苦しいのに、
漠然としたこの『ナニカ』が
何なのかがよく分からなかった。
それは、自分を取り巻く
目に見えない「空気感」だった
正体を特定しようと思っても
すり抜けて掴めない。
・周りに合わせる風習
・常識や多数決の文化
それは、全体像の見えない
大きな概念やシステムだった
自分だけの力では、
到底どうにもナラナイ
それでも、
ずっと――
2.悟り
『悟り』に辿り着いたのは、
20年が経ってからだった。
自分はスターシードで
インディゴチルドレンだった。
実際にソレを体験しようと
そう決めて生まれてきたのだろう
当時の自分には、
知る由もないのだけれども……
今も、受け入れている
未来を分からないままに
見えない『ナニカ』に向かって
変わったらいいなって
それぞれの設定の違いと共に
一歩ずつ歩んでいる
その瞬間が
イツカは分からないけれど
瞬間が訪れるのだけは
確信しているから
もう、地中深くに沈んでいくのを
もがいて抜け出そうとしなくていい
地上から空を眺めている
イツカを夢に見て
3.卒業
レールに沿った人生を、
16歳のトキに卒業した。
インディゴの気質通り、
古い体制や社会秩序に敏感で
ルールに対しても同じように
違和感を感じるタイプだった
逆に、母は
私の設定とは異なり
ルールやシステムを重んじる
バイオレットチルドレンだった
ナニカに期待をしても
無駄だと思うようになった
感情を押し殺して、
常識やルールに従って生きる
そうする“べき”で
それが“正しい”とされているから
自分の心を偽り続けたら
ついに心にも限界が訪れた。
自分としてはもう十分に
我慢をしたし、耐え抜いた最終
インディゴの戦士らしさを発揮(笑)
自分の道を自分で切り開く
同じような苦しみは
次の世代にはして欲しくないから……
私の子供はクリスタルチルドレン
自分とは、また違う気質と設定
もっと、
生きやすい世界になったらいいな
4.我慢
10代の頃の自分は
従う為に学び、生きていた
居心地が悪くて苦しい
心の違和感に気づきながらも
我慢し続ける選択をして、
苦しみ続ける選択を重ねた
それが普通で常識だから
道やルールを外れれば
あなたが“心配”という名の
正義を振りかざされて――
我慢をする為に、
生きるようになった。
希望や期待が抱けなくとも
○○よりマシだと思おう
心を誤魔化す言い訳
1日を終わらす為に、生きる
生きている実感は、
楽しさよりも逃れたいが優先
この苦しみから
逃れる為に、生きたい。
我慢“しなければならない”のに、
逃げたいと願っている矛盾
矛盾な思考に支配されながら
失敗を恐れるようになった。
5.矛盾
学校という
組織に所属したら
従える人が正しくて
自己犠牲が正義に思えた
自分にはそれが不思議で
そうする方が欺瞞に思えた
みんなは、デキルのに
わたしは、そうシタクナイ
それが、正しいとされているのに
わたしには、そうはオモエナイ
自分の意見を押し殺して、
従うしか道がないのだろうか……
デキナイ自分が“劣っている”と
外の世界を見てそう錯覚した
本気でそう願うようになった頃、
身体的にも壊れていた
笑顔を失ってから指に力が入らない
ノートに文字が書けなくなった
常に失敗を監視されている気がする
緊張感と隣り合わせの状態
息すらも意識をしなければ
自然とは空気が吸えなくなった
教室の中、
時計の針を見続けて
窒息しそうなほどの我慢をして
コッソリか細く息をする――
6.解放
それでも、
自分にとっては
その世界だけが
全てに思えていた
道から外れたり、
間違った人を見つければ
世間は叩くのが大好きで
常識に連れ戻すのも大好物
手放すのには恐怖が伴って、
とても勇気が必要だった。
今までいた世界以外にも、
世界は広がっていたから
なんだ、レールから降りても
別に死んだりしなかった
我慢していた状態の方が
よっぽど死にそうだった(笑)
あんなに執着してたのに、
手を広げてみたら解放感
視野を狭めていたのは自分で、
視野が広がれば世界は広がる
素粒子は、
集まる
どうせなら、
居心地がいい所に集まった方が幸せ
7.世界
それから先の道のり、
自分の中に存在する世界を
外の世界の中に探し出そうと
錯覚して考えていた
自分の世界は、
外の世界には存在しない
自分の世界は、
自分の中に存在したから
自分で気がつく為には、
全てが必要な経験だった
そんな私の体験談を
書き綴った人生の物語
最初の物語になるので
小学生時代編から始まります
1年前に出版したkindle本の
改良版のリメイクになります
以前の書籍をベースとした
改訂版になりますので、
▽本の内容紹介・続きの記事はこちら▽