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21世紀の社会契約(ミノーシュ シャフィク・ 現LSE学長 元イングランド銀行副総裁)を読んでの感想と考えの文 1

まずこの本を書いたシャフィク氏は、エジプト系のイギリス人女性です。故郷のエジプトを訪れたさい、そこの貧困少女たちを目の当たりにし、イギリスとの経済・教育・結婚などの機会の格差に疑問を持ち 経済学を学ぶ道を選んだ経済学者です。
そしてシャフィク氏が思ったことは、個人の運命を左右する一番の要素は、どこの国に生まれたかということ、その国のしきたりと政治・経済の制度であると。(もちろんその人の運 ・不運もあると 書いてある)(たぶん遺伝子的と外環境とかのこと)

この本はデータを基に
①社会的流動性について ②子供の教育について③生涯教育と幼児教育について④健康について⑤労働について⑥高齢者について⑦次世代へ⑧新しい社会契約のこと  、 が書かれています。  それぞれ私が思ったこと、考えたことを書いていきます。

①社会的流動性(世代かわるごとに収入レベルが変わる)

社会的流動性の低さは(カースト制みたいな感じ)庶民の社会契約への不満の一大要因と言われている。(どんなに頑張っても認められない、生まれだけで全て決まるは、確かに不公正)
日本は社会的流動性、世界的に見たらかなり良いレベル(流動性あり)と。
社会的流動性、北欧が高く他の欧米国が中位レベル、新興国・途上国が下位レベルだそうです。(平均値)
そして従来の社会契約は、現代の実情に合わなくなっているところが多く、新しい社会契約がいると 訴えています。

著者は社会保障のことで、日本は女性の就業率を上げ、保健・年金財政に貢献させる意図があると言っています。(私見では、高齢者も働ける人には、何かの形で貢献させる様にするもある筈と考える)


②子供の教育について
まず 一般論として、子供のころ適切に養育されなかった者は(身体的・心理的・知能的)、大人なっても社会に貢献できずらい者(おかしな者)になる可能性が高いと言ってる。(そのとうり、貢献どころか社会の害になる者も多い、そして心理的には、人は経験からなる状況には抗いがたい、がある)

そしてこの様な負の連鎖は、次の子へと引き継がれてしまうと。(価値観ややり方)・(その通りと思う)

今現代でも無給の仕事は、男性よりも女性のほうが圧倒的に多いと、その割合は途上国になる程多いと。

社会契約が、いかに今の育児に適応するか の新しい社会契約がいると。
東アジアでは、少子化で様々な施策がとられているが、結果は今一つと。(フランスの真似すればいいと言う人もいる、N分N乗方式導入、このことについてマスコミは、金持ち優遇だ、と訳のわからんこと言ってるが、所得・資産額の上限つければいいだけだろ、と思う。三千万とか五千万とか一億とか)(金だけでなく、他の問題も対処しないといけないだろう、結婚しやすい環境とか。)
シャフィク氏は介護・育児部門への公的資金 投入増加で雇用も増える、と書いているが、私見では 主要産業盛り上げて・輸出とかして経済回さないと税収も上がらんでダメだろうと考えるが、要はバランスと考える。もちろんイノベーションへの投資もいる。

おと母親の仕事は経済的に良いし、安定した収入は心理的にも良いと。
父親の育児参加は子供への良い影響が認められるとあります。(そうかもしれない、普通以上の感性ある者でならいいですが)

無給の仕事を有給より下と見下すのはもうやめることだと。(家事・育児・介護)ミノーシュ シャフィク氏。
出生率の増加は将来の税収増加になると。(当然)次へ


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