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Livre;『今日の人生』益田ミリ

お茶を淹れて,小皿におやつを盛り付ける。
今日も私お疲れ様。
自分を労う時間が私には,できるだけ毎日,必要だ。
淹れたてで湯気がホワホワ出ている熱い紅茶をすぐに啜ることはできない。
だけど,私だけのお茶会はカップに口を添えないと始まらないのだ。
そして,クッキーやチョコを齧り,一緒にテーブル上へ用意しておいた本を開く。
本日は,益田ミリさんの『今日の人生』

学生の頃に図書館で出会った本。
“4コマ”と区切らず,淡々とその日あった出来事をゆるい線画,
イラストで描き収められている。
次の授業まで待っている間に読了してしまったほど気兼ねなく読み進められる。
そこから,益田ミリさんの作品が好きで愛読している。

去年,お気に入りの古本屋で,学生時に読んだ『今日の人生』を見つけた。
“もう,読んだことのある本をもう一度買って読む”ということを進んでしない質だが,ページをめくると「こんなコマあったっけ?」と忘れていたり,
反対に「これ,覚えてる!」とか,「あぁ、分かるかも〜」と今になって同感したり。「やっぱり面白いな」と感じ、購入することにした。
同じ本を再読する楽しさも益田ミリさんの作品が教えてくれた。

カレンダーにはただ仕事があるだけの“今日”
でも、この本を読んでいると、「今日の朝のバスは吊り革が持ちやすい位置に立てたな」とか「色鉛筆の紫は全然短くならないけど、紫色の花って結構、見かけるなぁ。紫の花、描いてみようかな」と少し嬉しかったことや、どうでもいいことに気づいたりできる。
『あ、なんだかんだ今日もいい日だったわ』と思わせてくれる本。

しばらく没頭して、頭を上げると飲みやすくなった紅茶を啜る。
プハーーーー。
私はビールとかお酒が飲めないけど、紅茶を飲んでプハーとすると、
お酒を飲んで「プハ〜、うまいっ!」と言っている人の気持ちが少し分かる気がする。

“まぁ〜、明日も一緒に頑張りましょうね”
私だけのこの時間は、大切。
それは、私以外の“今日”を送った人にも労える余裕も出させてくれるから。



☕️綴り後のつぶやき💭

あぁ、5月22日(水)までの益田ミリさん原画展行きた買ったなぁ
近いうちに、近くで展示されますように💫

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