🎬『みをつくし料理帖』
時代劇は私の興味範囲外、だった。
でも、ハマるかもしれない。
きっかけは、大阪にある中之島図書館。
その建物だけを見るつもりだったが、各部屋も見てまわった。
偶然、私の訪れた日は、展示が催されていた。
その展示では、江戸時代を中心とした時代小説作家、髙田郁さんの作品や作品づくりで参考にした資料が並べられていた。
私の父は、高田さんの作品が好きらしい。だから、父の本棚から覗く、高田さんの本の題名くらいは知っていた。
ただ、私にとっては江戸時代などの時代ものの話は馴染みがなく親しみにくい分野。
その日の展示も、大してじっくり見ずに、ささーっと通り抜けてしまった。
ある日、Netflixを漁っていたら髙田郁さん原作の『みをつくし料理帖』が配信されていることを知った。
観てみると……、
面白いじゃん!
私の時代もののイメージは、見事に覆った。
泣き虫で気弱な女の子、澪が料理を通して「雲外蒼天」な道を歩む。
一見、投げ飛ばして仕舞えばポキっと折れそうな澪だが、親友•野江のため、となれば、どんな困難でも立ち向かう、芯のある女の子だと感じた。
大きな腕力や権力、迫力に勝る力がなくても、強く思う心があれば負けることはない、それを超えていくことができるのだと知った。
時代や文化が変わっても、
人の考えることや想うことは変わらないのかもしれない。
私は、自分の好きなものを好きなように選べる齢になってきた。
でも、きっかけがあれば、また少し違った分野にも興味が湧く。
そうやって、これからも自分の枠を広げていきたい。
さて、手始めに父の本棚から拝借させてもらうとするか。
+α
『みをつくし料理帖』
主題歌【散りてなお】
作詞作曲;松任谷由美
編曲;松任谷正隆
歌;手嶌葵
最後に流れる主題歌が大好きなトリプルタッグの曲だった。
この映画が特段好きになった瞬間。
そして、今のこの季節の雰囲気にぴったり。