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「チョコレートの本」3選 FIKAのブックトーク#48

こんにちは、FIKAです。
毎回1つのテーマで数冊の本を紹介しています。

今回のテーマは「チョコレート」
今日はバレンタインデーなのでチョコレートに関する本を3冊紹介します。




「チョコレート・アンダーグラウンド」   アレックス・シアラー

チョコレート、お好きですか?
もしもチョコレートを食べることが法律で禁止されたらどうしますか?
これはそんな「もしも」を描く物語です。

主人公の少年ハントリーが暮らす国で、ある日とんでもない法律が実施されます。その名も「チョコレート禁止法」。チョコレートを食べることが禁じられ、破った者は強制連行され厳しい罰を受けます。

こんなおかしな法律が制定されたのは、大人たちが政治に無関心だったからでした。選挙に行かなかった結果、とんでもない政策を掲げる政党が権力を握ってしまったのです。

大人たちが泣く泣くチョコレートをあきらめるのに対しハントリーとその仲間たちはチョコレートを取り戻すために戦うことを決意します。国民がふたたびチョコレートを手にできる日は来るのでしょうか?

・・・この物語を絵空事だと笑うことはできません。「チョコレート」を「自由」に置き換えてみれば、この物語と似たようなことが多くの国で今現在も起こっていることに気づかされます。現代社会への鋭い批判がこめられたこの物語、ぜひチョコレートを食べながら読んでみてください。



「毒入りチョコレート事件」       アントニイ・バークリー

謎解きの答えがいくつもある「多重解決ミステリ」の傑作です。

人気推理作家のロジャー・シェリンガムが率いる「犯罪研究会」は、わずかな手掛かりをもとに難事件を推理し解決することで名高く、メンバーは弁護士や有名推理作家など、いずれ劣らぬ明晰な頭脳と推理力の持ち主ばかり。そんな彼らが、スコットランドヤードの警部から報告された未解決の「毒入りチョコレート事件」に挑みます。

被害者のペンディックス夫妻は、新製品のチョコレートの試作品という触れ込みで郵送された毒入りチョコレートを食べてしまいます。夫は一命を取り留めましたが、妻は死亡します。ところがチョコレートは夫妻宛ではなく他人へ送られたものだったのです。

夫妻は巻き添えを食っただけなのか?
本当に狙われたのは誰だったのか?
犯人は一体誰なのか?

メンバーは独自に調査を行い、1週間後に自分の推理を発表します。全部で8つの推理が披露されるのですが、それぞれの推理は犯人も動機も全く異なっていました。

一体誰の推理が正しいのか?
本当は何が起こったのか?
この推理合戦に勝利するのは誰なのか?

チョコレートを食べながら推理してみてください。(毒入り注意!)



「チョコレート語辞典」      Dolcerica 香川理馨子

チョコレートにまつわる様々な言葉を紹介する辞典です。

ガトーショコラ、ガナッシュ、ファンダンショコラといった高級路線から、キットカット、アポロ、きのこの山、チロルチョコなどお馴染みのおやつまで、いろんなチョコレートを五十音順に並べて可愛いイラストと共に解説します。

お菓子の紹介だけではありません。
中南米に自生していたカカオがどのようにチョコレートになって世界中に広まったのかという歴史や、チョコレートの製造工程もあれば、チョコレートを広めるのに一役買った人物、チョコレート好きな著名人のエピソード、文学作品に出てくるチョコレート、さらにはフェアトレードについて考えるコラムまで多岐にわたります。

チョコレートについて全方位で学べる楽しくてためになる辞典です。
読むと絶対チョコレートが食べたくなりますよ。



以上、3冊の本を紹介しました。
チョコレートを食べながら読んでみてください。Happy  Valentine!

読んでくださってありがとうございました。

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