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福田平八郎×琳派 山種美術館

「福田平八郎×琳派」を見に山種美術館に行って参りました。東京都写真美術館でアレックス・ソスだけ見るつもりが企画展3つとも見てしまった後に訪問。今回もかなり多くのお客さまで混み合ってました。

大阪と大分で開催されていた「没後50年 福田平八郎」展を見に行けなかった事もあり、別企画ではありますが山種美術館での企画展も楽しみにしておりました。

チラシのメインビジュアルでもある〈筍〉は思いのほかサイズも大きく、平八郎ぽさが良く伝わる作品。一見シンプルだけど計算された鮮やかな色使いが凄いなあと。

小さいサイズの〈漣〉も可愛く展示されてました。
重文のほうはかなり大きくて目の前が、正にさざなみで揺れてるような錯覚に陥りますが、こちらの小さな〈漣〉は小窓から眺めた感じで素敵。我が家にも欲しい。

そういえば大分空港の搭乗口手前にも〈漣〉の壁面があったのを思い出しました。
おーっこんな所にと反応してるのは私くらいでしたが…

搭乗口に入る列を作る場所の壁面。
作品を解説するしっかりしたバンフまでありました

余談ですが、今年の4月に仕事で大分に行きまして、案件が決まれば、大阪から大分県立美術館に巡回展が来るタイミング(6月頃)に来れるかも、と期待していたのですが、残念ながら案件成立せず…。プレゼンの気合が足りませんでした。

その他、琳派の作品も良かったです。特に鈴木其一の〈牡丹図〉。
先日の出光美術館ラストの「物、ものを呼」で展示されていた〈蔬菜群虫図〉でも感じたのですが、師匠の酒井抱一よりも繊細さを感じます。

そして、山口蓬春が皇居の新宮殿の障壁に描いた〈楓〉を偲ぶ作品、〈新宮殿杉戸絵楓4分の1下絵〉も素晴らしかったです。少しだけ皇居に参じている気持ちに。

そうそう鏑木清方記念美術館とコラボ中の葉山にある山口蓬春記念館にも近日中に行かねばなりません。

ということで、体力的に東京都写真美術館と梯子するのは鑑賞上良くないことが分かりましたので、次回から山種美術館だけに来る事を誓います。(欲張ってはいけない)



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