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横山大観記念館 台東区池之端
先日、『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』で見た横山大観の写真があまりにもカッコよかったので、撮影されたかつての自宅である横山大観記念館を訪問。ロケ地を確認しに行って参りました。
上野駅から不忍池を少しグルっとしまして東天紅のすぐ先にあります。目の前は不忍池ですが両隣はビルとマンションに挟まれた超一等地に立派な門構え。
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受付の方に、靴を脱いでロッカーにいれ、まずは2階に上がって映像を見てから館内を見て下さいと案内されます。2階は撮影可だが1階は不可とのこと。
立派な日本家屋に上がるのは久しぶりなので背筋が伸びます。
階段を上がって部屋に入ると…
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黒いハットと外套姿でスケッチ中の大観がまずは出迎え
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先客は無しで贅沢に二階を満喫。
映像の横には笑みを浮かべた制作中の御姿。
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制作の場でもあった二階からの風景。
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1階に降りて木村伊兵衛が大観を撮影した場所を探したのですが、あらゆる角度から庭園を眺めたものの、写真にあった石灯篭が見当たりません…
館内のガイドの方にも一緒に写真を見てもらったのですが、庭園に石灯篭はあものの、写真に写っているものと同じもなはないですね…別の場所で撮ったものでは?とショッキングなコメント。
よくよくお話しを聞くと、東京大空襲でかつての邸宅はほぼ全焼した為、現在の建物は戦後の昭和29年に再建されたもの。
木村伊兵衛の写真は昭和13年なので、その時にあった石灯篭は空襲でなくなったのかなと思いました。
ただ庭園の中心に小池があり、その周囲に大きな石があったので、大観が腰掛けていた場所はあそこかなという場所は何となく目算がつきました。
ガイドの方のお話によると《生々流転》のイメージと重ねて庭園をデザインしたとのことで、庭園を右から左に向かって眺めると《生々流転》に描かれている世界を感じられるようです。
そして、大観が何故この場所に邸宅を設けたのか?かつて邸宅の目の前には、弁天様とこちらを繋ぐ橋がかかっており、近所に住んでいた大観はこの場所を狙っていたと。
何故なら先程の二階から不忍池を望むとその先には弁天様があり、その先から陽が昇ってくる場所だったから。
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大観といえば、朝日と富士山のイメージがありますが、自宅の窓から見ていた朝日を描いていたのかな、と思った次第です。弁天様越しの朝日。いやー贅沢ですね。
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日本庭園は四季折々で眺めも変わるということでしたので、トーハクに行った際に足を伸ばしてまた行ってみようかなと思っております。