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MOTアニュアル2024 こうふくのしま 東京都現代美術館
『MOTアニュアル2024 こうふくのしま』とコレクション展示を見に東京都現代美術館に行って参りました。
週末というのもありますが坂本龍一展の行列の長いこと…。カフェのサンドイッチも売り切れちゃってました。
最初はコレクション展だけ見ようかなと思ったのですが、せっかくなのでMOTアニュアルも一緒に。これが思った以上に良かったです。
若手の作家、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の4名によるによるグループ展。MOTアニュアルとしては20回目。かなり長くやってる企画展なのですね。
川田知志の展示室は中に入った途端に思わず、おーっと声が出ました。作品タイトルは《ゴールデンタイム》
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部屋の真ん中に立ち、ぐるりと360度見廻すと、明るい色に囲まれて勝手にテンションが上がっていきます。落ち込んだり、元気がない時に訪れたい、そんな空間。
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作者の川田氏はインタビューで「自分がかつて心地よかった空間は郊外の風景。そのありふれた風景を描きたい。その風景に身を投じたい。その結果としおっきな絵に囲われたい。そういった動機で描いてます。」と語っていて、何だか分かる気が。正に《ゴールデンタイム》な場所でした。
続いて臼井良平の展示。
街中で見かけるペットボトルがこんなとこに!の風景。
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似たようなシーンをインスタレーションで展示
金網にはまったペットボトル
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カーブミラーの間に挟まったペットボトル
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こちらも見にくいですね…
最初は街中にあるあるの風景だなーと思ってキャプションみたら、ペットボトルがなんとガラス製でした。よくこんな形にと思うのと同時に、落ちて割れないか心配に。同じものを見てるのに、見方が一気に変わるのを感じました。
そして最後に庄司朝美。中園孔ニに似た作品イメージ。
ひとつの絵の中に複数の絵というが世界が入っていて、更には絵の外側に繋がっている。
全体だとこんな感じで、
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左に寄ると不安そうな顔と、森の奥に向かう人とそれを木陰から見守る人
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右側では、中心人物の左手と絵の外から伸びた手が繋がりそうに
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そして右下には体が塗りつぶされた動物(犬?)の足
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インタビュー映像ではこう語られてました。
「自分が体験したことの記憶装置として絵を描いていて、いつでも呼び出せるようにしている。絵を描くことによって大切な場所がたちあがってくる。
絵画を見た人が絵画の外側にあるものを想像したり、見た人自身の経験から絵画の外側にある何かもう一つの世界を接続したり…そんな仕掛けをしたいと思っている。」
それを聞いて、中園孔ニが語っていた「景色の外縁を描いているイメージで、描かれてる絵そのものより、絵の外にあるもののほうが重要」と言っていた意味が少しだけ分かったような気がしました。
その他の庄司朝美の作品。彼女の作品にタイトルはなく、作成した日付がタイトルに。
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1Fの公園側の窓の上にも庄司の作品が。自由でいい。
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坂本龍一展に並んでる人を背に撮影
ということで、『MOTアニュアル2024 こうふくのしま』とても良かったです。
おかげでコレクション展はザーッとになってしまいましたが、マーク・マンダースだけじっくり見てしまいました。
あれだけ天井高のあるスペースに高さのない作品を、かつ広いスペースに唯一の作品として展示されると贅沢感がハンパないですね。
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左が《椅子の上の乾いた像》右が《椅子の上の像》
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もうどっちでも良い?