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昨日の日記

午前中の用事を済ませた後、海沿いのハンバーガーチェーン店へふらりと立ち寄る。
2階の窓側の席を選んで座り、熱いカフェラテを啜った。

浜辺と店を隔てる松の木々の隙間から、チラチラと青い光が私を誘う。

今日は海に会いに行かなくては。
直感でそう思った。
私は店を出て、目の前の浜辺まで歩いた。

松林を抜けた途端に世界が変わる。
なんて青いんだ。
ものすごいエネルギーを全身で感じた。

人目なんて気にしない。
私は私の心が発するナチュラルで尊い、
「美しい 気持ち良い 幸せ」
という感覚を、ごまかさず真っ直ぐに受け止めたくて、砂浜に腰を下ろした。

波打ち際の砂は柔らかく、ほんのり温かい。
空も波も砂も風も、全てが私を受け入れ、
「気持ち良いでしょう?」
と微笑んでくれているような気がした。

ただただじっと、果ての無い水平線を見つめ、満ちては引いてゆく青のリズムに身を任せ、思いのまま、自然に溶け込んだ。

海は私を、優しく強く抱き締めてくれた。
語りかけてくれた。私の内を見ていてくれていた。

心地良いという幸福な感覚だけが私の中に漂った。

なんて偉大。母なる海。
私の中の悪いものが、波が引くたびに遠くへ引っ張られ、気付けば心がすっきりとしていた。

最後に思い切り、海のエネルギーを身体いっぱいに吸い込んだ。
不思議と、潮の香りはしなかった。
澄み切った透明な空気と風。

お腹の子と海は繋がっている。ふとそう感じた。
2人きりで過ごした宝物のひととき。
今日にありがとう。

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