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三者三様の人柄をかぎくらべ!織田信長・豊臣秀吉・徳川家康イメージインセンス

戦国の世を駆けた三英傑さんえいけつ。彼らを異なる形・香り・燃焼時間で表した個性豊かなお香を、特製パッケージに入れてお届けします。

みなさま、こんにちは! 歴史が好きなフェリシモ「ミュージアム部」プランナーのささのはです。

みなさまには「推し戦国武将」っていらっしゃいますか?
戦国時代
(※)とはその名の通り、国がひっくり返るような戦が続いた時代。それぞれが信念を持って国を守り・国を取ろうと命がけで模索していました。
その時代を躍動やくどうした戦国武将たちは、とっても魅力的で個性豊か! そんな猛者もさたちがゾロゾロ活躍していた豪華な時代ですから、きっとみなさまにも一人や二人印象に残っていたり、好きといえる戦国武将がいるのでは……!?と、ささのはは勝手にワクワクしております^^

※このnoteでは、戦国武将=応仁おうにんの乱から大坂夏の陣までに活躍した武将(1467~1615年まで、安土桃山あづちももやま時代含む)と定義

ちなみに私はキリシタン史が好きなので高山右近たかやまうこんをひいき目に見ています。あと武田信玄たけだしんげん上杉謙信うえすぎけんしんも好きです。レッツ川中島かわなかじま

しかし、魅力的な武将たちの中でも
・誰もが名前を知っていて
・「好きな戦国武将ランキング」の常連
・いつの時代も人気度トップクラスの三人
といえば、思い浮かぶのはほとんど同じ武将たちなのではないでしょうか?

そう、戦国三英傑・織田信長おだのぶなが豊臣秀吉とよとみひでよし徳川家康とくがわいえやすです!!

三人とも愛知県が誇る偉人です

戦国三英傑は、それぞれ天下統一から太平の世までの流れを作りましたが、果たしてそれだけが人気の秘訣なのでしょうか。
例えば、彼らのキャラクターに魅力があるのでは……? そういえば「ほととぎす」の句が彼らの人柄をあらわしていると有名ですよね。

信長イメージ:「鳴かぬなら殺してしまえほととぎす」
秀吉イメージ:「鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎす」
家康イメージ:「鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす」

三英傑の人となりを短い言葉で表したこれらはまさしく名句、と個人的には感じます! しかし、句からわかるのはあくまでも武将の一面……。
彼らの人気の秘密をもっと探りたい! そのためにももっといろいろな面を知って、本当はどんな人だったのかを自分なりに見極めたい!!
そんな思いから生まれたのが、武将の人となりに触れられる今回のグッズ。逸話からうかがい知れる人物像を、形や燃え方が異なる個性豊かなお香で表現しました。

ミュージアム部 戦国三英傑ってどんな人?
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康をイメージしたお香の会

月1セット ¥900(+10% ¥990)
※1セットだけ(1ヵ月だけ)の購入も可能です。
※詳しくは「初めての方へ・お買い物ガイド」をご確認ください。


〈織田信長のお香〉

信長のお香は最初はほんのり香り、怒りのボルテージが上がるがごとく終わりにかけて香りを強く出して燃える、コーンタイプの朱色のお香。

年齢・性別問わず見つけた者は殺してしまったと伝わる「比叡山ひえいざん焼き討ち」をはじめ、敵とみなしたものには一切容赦をしないイメージがある信長。しかし調べてみると、イメージしていたよりは他人を許すし案外気長なエピソードもあるようで……?(実際、比叡山焼き討ちの際の信長の行動について、最近の研究では異論もあるのだそう)
それでも、絶対に許せない!と思うと同時にプチッと堪忍袋の緒が切れてしまう印象は変わらずだったので、燃焼時間が短めで素早く燃え尽きるお香を選びました。火をつけると、若いころ「傾奇かぶき者」と呼ばれた若年者を連想させるエネルギッシュな雰囲気漂う、華やかでほんのりフルーティーな香りが立ちのぼります。

ひとつあたりの燃焼時間はおよそ8分!
※周囲の環境により異なります

ここで、信長は異常に短気!という印象がちょっぴり変わるエピソードをひとつご紹介。
織田家の家臣には、柴田勝家しばたかついえという人物がいました。彼は跡目争いの際に信長の実弟・信勝のぶかつの味方につき、信長を討とうとし失敗。しかし信長は、周囲の嘆願たんがんもあって両名の裏切りを許しました。
その後、柴田は家臣として忠誠を見せようと奮闘ふんとうし、そして信長も徐々に彼に信頼を置くように。具体的には、信長は他の家臣にあてて「権六ごんろく(※柴田のこと)はいつも頑張っている!!なのにお前はなんだ!!」と柴田と比べる内容を書き送っていたり、自身が愛用している茶道具を柴田に望まれて機嫌よく与えたりと、案外ひいきしていた記録が残っています。

危険人物でも有用と判断すれば許す。しかし、自分の命を狙った相手を見逃すなんてすごい胆力です

これも、信長が一度の裏切りですべてをシャットアウトする「非常に短気な人物」では決してなかったという証明! どちらかというと自分なりに相手を理解しようともがいた、不器用な人だったようにも思えます。
そんな信長の人となりを知れるエピソードをもとに、パッケージには"柴田勝家が信長から拝領したと伝わる茶道具"と、柴田家の家紋に描かれる"二羽の雁金かりがね"を描きました。

また信長がこよなく愛した「幸若舞こうわかまい」で使う"扇"に、宣教師から献上された"金平糖"や彼が地球の形状を理解するのに一役買ったとされる"地球儀"のデザインも、武将の一面を知るエピソードとしてデザインに取り入れました

パッケージ側面には、「鳴かぬなら……」で有名な句から"ほととぎす"の姿を。また江戸時代に詠まれたとされる狂歌「織田がつき 羽柴がこねし 天下餅  ただらくらくと 食ふは徳川」に着想を得て、信長のパッケージには"餅つき道具のきねうす"を描いています。


〈豊臣秀吉のお香〉

秀吉のお香は、好きな位置で結んだり切ったりできる、柔軟性にあふれる紐状の黄色いお香。

秀吉は兵農分離へいのうぶんりにつながる「刀狩令かたながりれい」や全国の土地を確認し米の生産量を把握する「太閤検地たいこうけんち」など、後世の基盤にもなる政策を多く打ち出した一方で、天下統一後にはみん(現在の中国)の征服を夢見て、国外への侵攻を決行します。ただし、外征は部下たちにとって負担が非常に大きく、秀吉がこの世を去って早々に戦闘は中止。全軍が日本に引き上げたのでした。
周囲を見渡して一番効果的な手段を選べる優秀な人物か、それとも底なしの欲に自らも振り回された無茶苦茶な人物だったのか……。そのなんとも掴み切れない人物像と、日本で初めて天下統一を成して全国を従えた史実をイメージし、燃焼時間を思うがままに決められる特殊なお香をチョイス。火をつけるとたちまち、農民から天下人までのし上がった日本一の出世人のようにどこかクセあり&甘さ控えめのウッディな香りが立ちのぼります。

8cmあたりの燃焼時間はおよそ5分!
※周囲の環境により異なります

秀吉は敵の城砦じょうさいなどを奪い取る戦闘「城攻め」が得意で、中でも水攻め(敵方の城を水没させる戦法)と兵糧ひょうりょう攻め(敵方の補給路を断ち、食べ物を枯渇させる戦法)にけていました。
秀吉の人物像をうかがい知ることができる逸話としてパッケージデザインに取り入れたのは、秀吉がその本領を存分に発揮した「鳥取城攻め」にまつわるエピソード。この戦いで秀吉は「敵方の備蓄米を減らすべく事前に若狭わかさ(現在の福井)から船団を送りこんで鳥取城近隣の米を買い占め、さらには包囲網をしき補給路も断った」と伝わっています。多くの犠牲を生んだ戦いは、その凄惨さからのちに「鳥取城のかつえ殺し」と呼ばれるように……。

自分の目標を叶えるためであればあらゆる手を使ったのですね

まさしく、秀吉の頭の回転の良さ・用意周到さ・そしてエキセントリックで容赦ない性格に触れられる逸話です。
そんな人となりを知れるエピソードをもとに、秀吉のお香のパッケージには"海を進む北国船の船団"と"米俵"をパッケージに描きました。

「茶の湯」をこよなく愛した"秀吉が師として仰いだ人物・千利休ゆかりの朝顔の花"や、趣味で親友・前田利家とすえあったという"お灸に使うヨモギ"のデザインも、武将の意外な一面を知るエピソードとしてデザインに取り入れました

側面には句由来の"ほととぎす"に、狂歌由来の"餅とこねる台"をデザインしています。


〈徳川家康のお香〉

家康のお香は何かを追い込むように内側に燃えてゆく、渦巻状の黒いお香。

今川家、そして織田家の人質として幼少期を過ごした家康。青年期以降は数々の武将と同盟を結び、最後は勝者側に立てるように時機を見ては陣営をくら替え&相手を制圧しつづけます。
虎視眈々こしたんたんと上を目指し続けた結果が実りついに天下を取った人生と、着実に勝利をつかむため機が熟すのを待った辛抱強い性格をイメージした、じわじわと内側に向かって燃えるお香をチョイス。一筋縄ではいかない複雑な印象の形状が重ねた歳月を感じさせます。
火をつけるとじっくり時間をかけて燃焼してゆくお香は、60歳を過ぎて征夷大将軍せいいたいしょうぐんに成った家康のよう。約260年続いた太平の世をも思わせる、草花の如くほのかに甘く落ち着いた香りがゆったりと広がります。

ひとつあたりの燃焼時間はおよそ40分!
※周囲の環境により異なります

ここで、家康の「物事にじっくりと取り組む性格」が色濃く出たエピソードをご紹介します。それは、家康がまだ今川家に人質として暮らしていた頃のこと。家康はたかが大好きで、いつも鷹狩たかがり(鷹に小動物などを狩らせるスポーツ)を楽しんでいました。しかし、近所に住む今川家の家臣・孕石元泰はらみいしもとやすは、彼の屋敷に鷹が時折迷い込み周囲を汚すことから家康をうとみ、我慢の限界に達してついには苦情を申し立てたと伝わっています。
それから時は流れ、1581年。家康は高天神城たかてんじんじょうの戦い(武田氏と徳川氏の間で起きた戦)の捕虜の中に、当時武田家に仕えていた元泰を発見。そのほかの降伏者をスルーして彼だけに切腹を命じ、高天神城陥落の翌日、元泰はその命を散らせたのでした。

約30年の時を経ての復讐!!機が熟すまでじっと我慢できる性格だったからこそ、家康は天下統一を成し遂げられたのかもしれません。

相手を確実に仕留められる力をつけたのちに、少年時代の恨みを晴らしたことがうかがい知れるこのエピソード。彼の執念深さがよくわかる逸話ではないでしょうか?
そんな人となりを知れるエピソードをもとに"家康が幼少期を過ごした駿府すんぷの街並み"と"駿府の空を舞う鷹"をパッケージに描きました。

健康オタクな一面があった家康の趣味"薬の調合に使う道具"や、比較的我慢強い家康も思わず戦を仕掛けてしまった"武将・武田信玄が所持したと伝わる軍配ぐんぱい"など、武将の意外な一面を知るエピソードとしてデザインに取り入れました

側面には句由来の"ほととぎす"に、狂歌由来の"皿に盛られた餅"をデザインしています。


それぞれ、天下を争ったことで知られる三英傑。当時、高貴な身分になるためには、源氏・平氏・藤原氏・橘氏を指す「源平藤橘げんぺいとうきつ(天皇から賜ったとされる、日本を代表する四つの姓)」の血筋であることが重視される風潮がありました。
実際にその流れをくんでいたかはさておき、信長・秀吉・家康もそれぞれが考える源平藤橘の姓を名乗っていたことから、パッケージにもそれら家紋を思わす動植物のデザインをあしらっています。
特に秀吉は、最終的には「源平藤橘」のくくりを飛び越え、当時の天皇に新たに「豊臣」という姓をいただいたという徹底ぶり。自分は他人とは一線を画す特別な存在になったのだ、という主張が大声で聞こえてきそうなエピソードです。

信長:織田氏、そして信長が名乗った平氏の家紋を思わすモチーフ
秀吉:木下氏、豊臣氏、そして秀吉が名乗った藤原氏の家紋にまつわるモチーフ
家康:徳川氏、そして家康が名乗った源氏と藤原氏の家紋にまつわるモチーフ

中身からパッケージまで、余すことなく信長・秀吉・家康の逸話に触れることができるお香。すでに彼らのファンであるみなさまにも、これから彼らの魅力を知りたいみなさまにも、過去にない三英傑の魅力の味わい方をお届けできますように♪

ミュージアム部  戦国三英傑ってどんな人?
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康をイメージしたお香の会
月1セット ¥900(+10% ¥990)
※1セットだけ(1ヵ月だけ)の購入も可能です。
※詳しくは「初めての方へ・お買い物ガイド」をご確認ください。

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