見出し画像

豪華絢爛!天平の花鳥が描かれた小箱をミニポーチに。 #2024正倉院展コラボ②

正倉院に伝わる豪華絢爛ごうかけんらんな小箱をポーチにしてお届けします。

こんにちは、ミュージアム部の内村です。今回ご紹介する正倉院展コラボグッズは、献物箱モチーフのミニポーチです。

グッズのご紹介をする前に、まずは正倉院に納められている「箱」について解説をさせていただきます。

正倉院に納められている「箱」の秘密

正倉院宝物 緑地彩絵箱 第31号( 中倉 155)
正倉院公式HPより

正倉院にはたくさんの「箱」が収められています。それらの多くは、「献物箱けんもつばこ」と呼ばれるものです。東大寺での法要の際、神仏に捧げる奉納品を収めるために使われたり、僧侶たちが使用する仏具を収納していました。

献物箱は豪華なデザインが施されているものが多く、蓋や本体側面だけでなく、下面や内側にまでしっかりと作りこまれています。

中には「刻彫梧桐金銀絵花形合子こくちょうごとうきんぎんえのはながたごうす」のように箱の下部に特別な意匠を施すものがあり、それらの意匠の豪華さから、仏事において「箱」が重要な道具であったことが伺えます。

豪華絢爛な「献物箱」をポーチに

今回はそのような正倉院宝物の「献物箱」から、私がグッときた3つの献物箱をモチーフに、手のひらサイズの小さめポーチを作りました。

緑地と玳瑁たいまいの表現が美しい「緑地彩絵箱みどりじさいえのはこ

左:正倉院宝物 緑地彩絵箱 第31号( 中倉 155)
正倉院公式HPより

この「緑地彩絵箱」は、緑色の本体の美しさもさることながら、縁に施された金箔地に赤色と墨でまだらを描いて、玳瑁に似せているデザインも特徴のひとつです。ポーチでもそのデザインを、四方を囲った部分に表現しています。

金で表す鳳凰の文様が豪華な「金銀平脱皮箱きんぎんへいだつのかわばこ

左:正倉院宝物 金銀平脱皮箱 第5号 ( 中倉 138)
正倉院公式HPより

深い紺色が美しい「金銀平脱皮箱」は、花枝をくわえた鳳凰や草花などのデザインが金銀の平脱へいだつで表現されています。ポーチではその特徴的なデザインを、油絵風のイラストで表現しています。

平脱(へいだつ)
紋様の形に切り取った金や銀の薄い板を、貼り付けて飾り付ける技法のこと

紫檀したんを思わす色彩が特徴「蘇芳地金銀絵箱すおうじきんぎんえのはこ

左:正倉院宝物 蘇芳地金銀絵箱 第28号 ( 中倉 152)
正倉院公式HPより

「蘇芳地金銀絵箱」はひのきの箱に蘇芳すおうを塗って紫檀に似せ、金銀泥で鳥や花などさまざまな文様を描いています。ポーチでは、蘇芳の色目を側面の生地に表現しています。

ポーチ内側にはポケットが4つ。うち2つはメッシュタイプになっているので、常備薬など細々したものを収納しても中身が見やすくて便利です。また、かばんの中で散らかりがちなモバイル系小物の持ち運びにも使えます。

印象の違う3種類の献物箱を集めて、細々としてしまう小物を整とんすれば身だしなみにも気品が生まれそうですね!

正倉院展×ミュージアム部
天平の花文を華やかに表す献物箱ミニポーチの会

月1個 ¥2,500(+10% ¥2,750)
※1個だけ(1ヵ月だけ)の購入も可能です。
※詳しくは「初めての方へ・お買い物ガイド」をご確認ください。

貴重な宝物に出会う「第76回正倉院展」へ!

年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封ちょくふうが解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2024年の「第76回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月26日(土)~11月11日(月)まで開催!

貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。

第75回 正倉院展
主催・会場:奈良国立博物館(奈良市登大路町50番地)
開催期間:10月26日(土)~11月11日(月)
開館日時:午前8時~午後6時(金・土・日曜、祝日は午後8時まで)
※くわしくは正倉院展公式ホームページをご確認ください

正倉院展コラボグッズはこちらにも!

ミュージアム部グッズはこちらで
まとめてご覧いただけます!

ミュージアム部SNSでは
グッズ情報や部員注目のアート情報を発信中!

@felissimo_museumbu

いいなと思ったら応援しよう!