豪華絢爛!天平の花鳥が描かれた小箱をミニポーチに。 #2024正倉院展コラボ②
正倉院に伝わる豪華絢爛な小箱をポーチにしてお届けします。
こんにちは、ミュージアム部の内村です。今回ご紹介する正倉院展コラボグッズは、献物箱モチーフのミニポーチです。
グッズのご紹介をする前に、まずは正倉院に納められている「箱」について解説をさせていただきます。
正倉院に納められている「箱」の秘密
正倉院にはたくさんの「箱」が収められています。それらの多くは、「献物箱」と呼ばれるものです。東大寺での法要の際、神仏に捧げる奉納品を収めるために使われたり、僧侶たちが使用する仏具を収納していました。
献物箱は豪華なデザインが施されているものが多く、蓋や本体側面だけでなく、下面や内側にまでしっかりと作りこまれています。
中には「刻彫梧桐金銀絵花形合子」のように箱の下部に特別な意匠を施すものがあり、それらの意匠の豪華さから、仏事において「箱」が重要な道具であったことが伺えます。
豪華絢爛な「献物箱」をポーチに
今回はそのような正倉院宝物の「献物箱」から、私がグッときた3つの献物箱をモチーフに、手のひらサイズの小さめポーチを作りました。
緑地と玳瑁の表現が美しい「緑地彩絵箱」
この「緑地彩絵箱」は、緑色の本体の美しさもさることながら、縁に施された金箔地に赤色と墨で斑を描いて、玳瑁に似せているデザインも特徴のひとつです。ポーチでもそのデザインを、四方を囲った部分に表現しています。
金で表す鳳凰の文様が豪華な「金銀平脱皮箱」
深い紺色が美しい「金銀平脱皮箱」は、花枝をくわえた鳳凰や草花などのデザインが金銀の平脱で表現されています。ポーチではその特徴的なデザインを、油絵風のイラストで表現しています。
紫檀を思わす色彩が特徴「蘇芳地金銀絵箱」
「蘇芳地金銀絵箱」は檜の箱に蘇芳を塗って紫檀に似せ、金銀泥で鳥や花などさまざまな文様を描いています。ポーチでは、蘇芳の色目を側面の生地に表現しています。
ポーチ内側にはポケットが4つ。うち2つはメッシュタイプになっているので、常備薬など細々したものを収納しても中身が見やすくて便利です。また、かばんの中で散らかりがちなモバイル系小物の持ち運びにも使えます。
印象の違う3種類の献物箱を集めて、細々としてしまう小物を整とんすれば身だしなみにも気品が生まれそうですね!
貴重な宝物に出会う「第76回正倉院展」へ!
年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封が解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2024年の「第76回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月26日(土)~11月11日(月)まで開催!
貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。
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