古代ロマンを感じる宝物を髪に。正倉院展と一緒に作ったマジェステ #正倉院展コラボグッズ ③
太古の冠の欠片が、令和を生きる人々の髪にきらめく。
かつての権力者が身に着けた正倉院宝物が、あなたの髪を彩る。使い込むほど味が出る、特別なヘアアクセサリーが完成しました。
みなさま、こんにちは!歴史が好きな、フェリシモ「ミュージアム部」プランナーのささのはです。
みなさまは「正倉院宝物」というものをご存じでしょうか?「螺鈿風デザインが輝くネイルシール」の記事でもご紹介したように、正倉院宝物とは「聖武天皇・光明皇后らゆかりの宝物、及びシルクロード交易や遣唐使がもたらした、天平文化にまつわる美術品の一群などのうち、奈良・東大寺にある『正倉院宝庫』に収められたもの」の事を指します。
約9,000件も収蔵されていると伝わる、麗しい宝物の数々。その中でも今回、プランナー・ささのはが「螺鈿細工が美しい宝物」と同じく心奪われてしまったのが「礼服御冠残欠」という宝物でした……!
この宝物は、752年に行われた大仏開眼会で聖武天皇・光明皇后らが使用したとされる冠……の残片です。伝わるところによると、鎌倉時代に蔵から出した際に、破損してしまったのだそう。金銅(銅に金メッキをかけたもの)素材に真珠や琥珀、水晶や瑠璃などを装飾した冠は、さぞ美しかった事でしょう……。
欠けてなお、失われない荘厳な見た目はもちろんですが「かつて高貴な身分なお方たちが身に着けた冠」という由来にも大変ロマンを感じます。
もちろん不可能なこととは分かっているけれども、実際に冠を手に取って頭に載せて、歴史の重みを感じてみたかった!
いや、せめて欠片の重みだけでも……。
そんな願望をきっかけに、1000年以上の時をかけて積み重なった歴史の重み(あくまでも断片)を実感できるヘアアクセサリー・マジェステを、「第74回 正倉院展」とコラボして作ってみました。
使いこむほど味が出る真ちゅう素材に、繊細な宝物のデザインを丁寧に落としこんでいます。しっとり上品に輝くマジェステは、シンプルコーデに華を添える事間違いなし。
「マジェステ」を使ったことがない……という方、どうかご安心ください。
使い方はとっても簡単で、髪を結んでリングを置いたら、スティックで髪をすくいながら挿すだけ!
ひとつでも結び目があれば使用可能なアクセサリーなので、ボブ程度の髪の長さがあれば充分お楽しみただけます◎
スティックのみを、かんざしとして使うことだってできちゃいます。
日本の職人さんたちが何度も調整を重ねて作り上げた造形は、いつまでも眺めていたくなるような仕上がり。
プランナー・ささのは、マジェステの繊細な造形が生み出される場面を目撃するべく、実際に職人さんの仕事場に潜入してまいりました!
真ちゅうの板を切り出して作った、マジェステのリング部分。リングが傷つかないように柔らかい革を張った専用のくぼみに沿って、少しずつ木槌で叩いて丸みを出していきます。
そして髪に付けた際により頭にフィットするよう、次は木型に移してしっかりと丸みを出していきます!
このように手作業で2回に分けて細かい作業をしないと、切り出した真ちゅうの細い部分が伸びてしまい、サイズが変わってしまうのはもちろん、モチーフにした宝物から印象が大きく離れてしまうのだそう。
左側が2回叩いて、より丸みを出したもの。このていねいな作業が、私たちの頭にフィットする、そして正倉院宝物の素晴らしさを伝える素敵なマジェステに仕上がるための秘訣のひとつと見ました◎
スティックとパーツの接着も、ひとつひとつ手作業で行われています。すべての作業に、職人さんの魂が込められています……!
職人さんが手間暇をかけて、ていねいに作り上げたマジェステは、和装にもぴったりです♪
別売りの「イヤアクセサリー」や「ショルダーバッグ」、「ネイルシール」とあわせてトータルコーディネートを楽しむのはいかがでしょう?
特にイヤアクセサリーは同じ宝物をモチーフにしていて、コーデの親和性バツグンです!
1000年以上の時を経てなお輝く、正倉院宝物の欠片。
貴重な宝物とその歴史をその頭に戴く気分を味わえるマジェステ、是非おひとつお迎えください。
年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封が解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2022年の「第74回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月29日(土)~11月14日(月)まで開催!
貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。
\正倉院展×ミュージアム部/
ミュージアム部のグッズはこちらでご覧いただけます!
ミュージアム部SNSでは
グッズ情報や部員注目のアート情報を発信中!