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妖しくも惹きつけられる魅力とは……日本画の妖艶な世界へ導くメイクパレット
幻の画家・岡本神草の作品《口紅》に魅せられて、作品世界からイメージしたメイクパレットを作りました。
こんにちは、ミュージアム部 mitu.です。みなさまには、どうにも惹かれてやまない作品はありませんか? 私にとってそれは、日本画家・岡本神草が描いた《口紅》です。
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蝋燭の灯りのもと紅を差す舞妓。
豪華な柄の黒の着物と帯に、赤い襦袢。着物からのぞく白い両腕は、ほんのり赤みがあってなんとも柔らかそうな肌。細い指には紅板(携帯用の紅入れ)が握られ、紅筆の先を見ると、開かれた口の中にはちらりと白い歯がのぞきます。なんとも艶めかしく妖しい気配が漂います。
本日11月10日は、この作品を描いた岡本神草の誕生日。
岡本 神草(1894年11月10日 ~ 1933年2月13日)
神戸市出身の日本画家。京都市立絵画専門学校(現在の京都市芸術大学)研究科卒業。その後、菊池契月に師事。大正時代に京都で活躍したものの、38歳の若さで亡くなり、残された作品が極めて少ないため「幻の画家」といわれている。
そこで、この絵に魅せられて生まれた「メイクパレット」について、作品との出会いからご紹介したいと思います。
日本画の妖艶な世界に魅せられて……
そもそもこの作品に強く魅せられたきっかけは、2021年に東京・大阪で開催された「あやしい絵展」でした。ミュージアム部がコラボしてグッズを企画させていただいた展覧会でしたので、東京・大阪の両方にお邪魔しました。
妖しい、怪しい、奇しい……いわゆる「美しい」や「見ていて心地よい」とは少し違う、神秘的で不可思議、奇怪な様子を表す“あやしい”。
そんな“あやしい”をテーマにした企画展では、数々の忘れられない作品との出会いがありました。
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岡本神草《口紅》は、これまでも目にしたことがあったのですが、この「あやしい」という視点で向き合いなおすことで、新たな魅力を発見。私の中に強く残ったのです。
《口紅》に描かれた舞妓の魅力
この作品は、大正7年(1918)第一回国画創作協会展に出品し入選。賛否両論を巻き起こし話題となった、画壇デビュー作です。
美しく着飾って完成した状態ではなく、紅を差しているという"仕草”を描いた様子は、国画創作協会の顧問であった竹内栖鳳(1864- 1942)に、「女の裡にある或物を非常によく表現」していると評されたそうです。
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表面を装うはずの化粧なのに、その仕草からにじみ出るのは内面。そして、そこからもたらされる、官能的で妖艶な舞妓の存在感!
この魅力をグッズで表現できないか、そう思い生まれたのが今回の「日本画の妖艶な世界へ導くメイクパレット岡本神草《口紅》」でした。
作品世界をイメージしたメイクパレット
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リップ1色と、クリームアイシャドウを3色をひとつのパレットにしました。
真紅のリップ(口紅)
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絵のタイトルにもなっているリップ(口紅)。作品内で舞妓が差す紅はもちろん。作品の大きな印象を担う、袖口からのぞく赤の襦袢もイメージしています。ぜひ作品内の舞妓のように、化粧筆にとってメイクください。
ゴールド系のクリームアイシャドウ
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日本画にとって欠かせない金(金箔)。作品の中でも、着物、帯、半襟、髪飾り、そして蝋燭の灯りなどにも金が使用されています。作品の煌びやかさを表現するべく、アイシャドウに採用しました。
ダークブラウン系のクリームアイシャドウ
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猫のような狐のような切れ長の舞妓の目。クリームタイプのアイシャドウなので、細い化粧筆を使えばアイラインのように使えます。一重さん・奥二重さん・二重さん……と、ご自身の目にあわせて塗る幅や量を調整ください。今回は肌、そしてゴールド&赤系アイシャドウとなじみが良いように、真っ黒ではなくあえてダークブラウン系にしています。
赤系のクリームシャドウ
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舞妓さんのメイクと言えば、赤い目尻。これは厄除けの意味があるのだそうですが、作品の中の舞妓の目尻にも赤が差されています。これがまたなんともあやしい魅力! 赤系アイシャドウについてはリップよりも発色を押さえていますので、初めて赤系メイクをトライする方にも使いやすくなっています。
実際にメイクした様子
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まずは、まぶたにゴールド系クリームシャドウ。目尻寄りに赤系をのせて、ダークブラウン系をアイライン的に使い、下まぶたにもゴールド系をのせています。リップは、上唇のエッジをぼかしつつ、下唇をしっかりめに。
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メイクのコツは、少しずつ重ねること。最初は少し薄いかな?と思う程度からはじめて、複数に分けて重ねると、美しく発色し、つけすぎることがありません。
源氏香の図・初音文様をデザインしたパッケージ
メイクパレットのパッケージも、作品の中で舞妓が手に持つ紅板のデザインを模しました。
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モダンな印象の模様は、源氏香(※)の図「初音」の文様です。
※ 源氏香
複数の香木を焚いて、その香名前を当てる「組香」というの香道のひとつ。五つの香に対応する五本の縦線の上部を、同香と思う場合には接続するという方法で表す。答えの各図に『源氏物語』の各帖の名前が配されている。「初音」は『源氏物語』第二三帖の巻名。右から見て第二・第四、第三・第五が同じ香。
パッケージからも作品世界をあわせてお楽しみいただければと思います。
あなたの新しい魅力をメイクパレットで
肌色にあわせてお選びいただけるよう、〈イエローベース〉・〈ブルーベース〉の2タイプをご用意しました。
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お申し込みの際には、お好みのカラータイプをお選びください。どちらのタイプか悩まれた方は、後述の「肌色タイプチェック」を参考にどうぞ。
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ミュージアム部
日本画の妖艶な世界へ導くメイクパレット岡本神草《口紅》
1個 ¥3,000(税込み¥3,300)
※こちらの商品は予約受注でのお申し込みとなります。お届けは2023年3月分(2022年2月下旬~3月下旬)となりますのでご了承ください。
※フェリシモの会員さまには、会員専用ポイント(メリーポイント)での交換コースもご用意しています。
作品所蔵館
京都市立芸術大学芸術資料館
平成3年(1991)京都市立芸術大学に設置された美術系の大学博物館。明治13年(1880)に開設された京都府画学校以来の百年を越す歴史を受け継ぎ、学生の卒業作品と美術工芸に関する参考資料などを所蔵。学内での教育活動はもとより、陳列室での一般公開や展覧会への貸出しなど、広く利用提供されてます。
京都市立芸術大学芸術資料館
京都市西京区大枝沓掛町13-6 ※2023年移転予定
〇開館時間 午前9時~午後5時
〇休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
〇最新の情報は公式HPをご覧ください。
あなたはどちら?「肌色タイプチェック」
イエベ?ブルべ?どっちを選んだらいいの? そんな風に迷われた方のために簡単なチェックリストをご用意しました。以下のチェックリストのチェックの多い方が、肌色タイプの傾向になります。
〈イエローベース〉の肌の方
□ 腕の内側の血管が緑っぽい
□ 瞳の色が黒~濃い茶色
□ 顔の赤みが出にくい
□ お肌の悩みで多いのは「くすみやすい」
〈ブルーベース〉の肌の方
□ 腕の内側の血管が青っぽい
□ 瞳の色が茶色~明るい茶色
□ 顔の赤みが出やすい
□ お肌の悩みで多いのは「血色がない」
ただし、日本人は両方の特性がミックスされた人も多いだそう。
タイプチェックの結果は「傾向」としていただき、どちらのタイプも、つける量などで調整いただくと、上手にメイクをすることができますよ。今回使用したクリームタイプのシャドウは、複数回に分けて重ねてつけることで発色をコントロールしやすいので、おすすすめです。
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