唐から伝わった美しい空想の花文様をその手にまとう。唐花文ハンドウォーマー #2023正倉院展コラボ③
聖武天皇一周忌に、場を荘厳に飾った唐花文の美しさをその手に。
こんにちは、ミュージアム部の内村です。今回ご紹介する商品は、第75回正倉院展とコラボレーションして生まれた唐花文ハンドウォーマーです。モチーフとなった宝物についての解説と、商品化するにあたってのこだわり部分を紹介します。
多様な花文を表現した幡脚端飾
モチーフとしたのがこの幡脚端飾とよばれる飾のひとつで、聖武天皇一周忌斎会のときに場を飾ったもの。正倉院には多数の分離残片が整理されており、錦は約50種類を数えるとのこと。それらひとつひとつに違うデザインの花文が表現されています。
こちらの幡脚端飾は、大形の文様の赤地唐花文錦が用いられているのが特徴です。
こちらは花文とは少し違った印象を受けますが、白地花文錦という花文を表現したもの。
こちらは、緑地花鳥獣文錦といい、波状文の地文に走狗・水鳥・花を配した珍しい文様だそうです。動物たちを表現されているのがおもしろいですね。
当時、東大寺大仏殿に参詣した人びとは、聖武天皇の一周忌を偲び、その冥福を祈り、想いをひとつに国家安泰を祈願したのでしょう……
そのような風景に想いを馳せ、美しい花文をあしらったハンドウォーマーを正倉院コラボレーショングッズとして作ることにしました。
美しい花文をモチーフにしたデザイン
赤地唐花文錦のデザインをイメージしたハンドウォーマーは、生地を鮮やかな色にして花文も大ぶりのモノをデザインしています。
白地花文錦は、ベージュ色っぽい色目のトーンをさらに落とし、花文の濃色を全体の色目に使い、シックな印象に仕上げています。
緑地花鳥獣文錦は、緑地を青みの強いグリーンにし、他の2色との違いを強く出しました。こちらの柄の細かさにも注目です。
ハイゲージ織りで実現した細かな立体表現
ハンドウォーマーにデザインする花文は、モチーフとなった宝物の美しさを再現するうえで細かく表現する必要がありました。そこで立体的な柄を凹凸感のあるハイゲージ編みで再現することにしました。
ハンドウォーマーは指先が開いているので、指先を使ったスマートフォンの操作などもストレスなく行うことができます。
数々の宝物の中でも多様な花文を見ることができる「幡脚端飾」をモチーフにしたハンドウォーマーはこれから寒くなる季節にもぴったりです。毎日気分を変えて違うデザインを楽しむのもよいですね。
年に一度、倉に納められている宝物の点検を目的に勅封が解かれるのに合わせ、2週間のみ開催される「正倉院展」。
本年・2023年の「第75回 正倉院展」は、奈良国立博物館にて10月28日(土)~11月13日(月)まで開催!
貴重な宝物の公開を、どうぞお見逃しなく……。
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