松茸(まつたけ)について
秋の楽しみの一つ
〈目次〉
1.まつたけの収穫の時期
2.まつたけの有名な産地
3.まつたけのよく育つ環境
4.まつたけが高価な理由
5.国産品と輸入品の違い
6.人工栽培で国産品を増せるか?
1.まつたけの収穫の時期
・東北地方 9月中旬~10月中旬
・中部地方 9月下旬~10月中旬
・近畿地方 10月上旬~10月下旬
・中国地方 10月上旬~10月下旬
・四国地方 10月上旬~10月下旬
このように、まつたけは北から順番に収穫時期が南下してきます。
山の土の温度が19℃以下になるとまつたけが生え始めます。
そのため気温が低い場所ほど収穫期は早くなります。
2.まつたけの有名な産地
・1位 長野県
・2位 岩手県
・3位 岡山県
長野県上田市は全国の中でダントツの生産地です。
理由として、長野県は木々も多く、盆地となっているため赤松や菌が育ちやすい冷温帯な地域だからです。
3.まつたけのよく育つ環境
まつたけは、主に樹齢20年~40年の赤松の林に生息します。
また、腐葉土が少なくて栄養素が少ない痩せた土壌で育つことが特徴としてあげられます。
気候としては、
・夏(8月下旬~9月)に雨がたくさん降る
・台風が多い
・気温の低い日が続く
このような場合、まつたけは豊作になるといわれています。
4.まつたけが高価な理由
年々、まつたけの値段は高等化していき、1本数万円と他のキノコと比べ値段がとても高いです。
理由として、世の中が便利になり、ガスの普及等によって山中にかまどで煮炊きするための燃料(枯木、倒木)を採取しなくなりました。
以前は人々が燃料(枯木、倒木)を採取するため、落ち葉や落枝が堆積しなかったのです。
ところが、上述したにより、人々の山中への歩行が減ったため、落ち葉や楽枝が高く積もるようになり、栄養度の高い腐葉土が増えたました。
そのことで、まつたけが育ちにくくなりました。
つまり、まつたけの収穫量が激減したため、高価になったのです。
5.国産品と輸入品の違い
日本で売られているまつたけは、輸入のものが多くなりました。
およそ、96%が輸入品だと言われています。
海外では日本人がいい香り・・・というあのまつたけの香りが受け入れられていないようです。
日本のように、人気食材として扱われていないことが、輸入品のほうが国産品より安い理由の一つです。
まつたけの輸入生産地ですが、1位が中国、2位がアメリカ、3位がカナダという順番になります。
以降、国産品との違いや特徴について、ご説明いたします。
■中国
輸入通関時、水洗いが義務付けられており、香りが薄く劣化が早い。
■アメリカ・カナダ
国産よりずん胴で大きく「アメリカ松茸」と呼ばれている。
味と香りは国産品と大きな違いはありません。
6.人工栽培で国産品を増せるか?
ハウス栽培のできる他のキノコとは違い、まつたけは人工栽培することが難しいです。
他のキノコは「腐生菌」という菌で育ちます。腐生菌は、倒木や切り株に生える菌類です。
一方、まつたけは「菌根菌」という菌で育ち、生きた赤松や松属の木と栄養のやり取りが必要です。そのため自生が難しいキノコに該当します。
参照元: 「株式会社 健美舎」Webサイト
以上
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