「社会人の学習者」について(概要)
〈目次〉
1.社会人の学習者とは
2.社会人の学習者の特徴
3.社会人の教育はどうあるべきか
4.社会人の学習方法はどうあるべきか
1.社会人の学習者とは
社会人の学習者とは、社会人で学習したいという判断と意志を持っている人のことをいう。
この特性から生涯学習や成人教育の分野で着目されている。
2.社会人の学習者の特徴
・学習者の概念: 自己決定的
・学習者の経験の役割: 経験は、豊かな学習資源となる。
・学習へ意欲: 社会的役割の発達段階にあるときに、学ぶ意欲が高まる。
・学習への方向付け: 直面した問題を解決するために直接的に必要なものを好む。
3.社会人の教育はどうあるべきか
学習者の自己決定性を尊重して、「教える」という役割から「学習者の学習活動を支援する」という役割に転換すること。
そのような役割のもとでは、学ぶべきことの選択は学習者に委ねられる。
4.社会人の学習方法はどうあるべきか
実際には、社会人は研修などで学ぶことよりも、日常の業務経験から学ぶことの方が多いと言われている。
但し、経験から学ぶことは簡単ではない。
単に業務を経験するだけでは、自分自身にとってどのような意味があるのかに気づかずに終わってしまう。
経験から学ぶための学習方法を習得することが
重要と言える。
教育者には、経験から意味や価値を抽出するための支援が求められる。
また、その経験を通じて、自分にとって何が足りないのか、なにを学ぶべきなのか、気づきを得られるよう、導いてあげることが大切である。
社会人の学習者が日常業務を通じて、「継続的に学んでいく」というサイクルが自律的に回っていくことが理想的である。
参照元 : 「パーソル研究所」ホームページ
以上